2021.3.|「こっちくんな!」「う〇こ!」と叫んでた子の変化
※2021年3月2日のFacebook投稿より転記
1年生のクラスに私が行くのも、あと10日。
最初昨年の9月にはじめて入った時、立ち歩き、怒り狂い、友達のものをとって返さず壊し、教室の外に飛び出し、校庭の端まで逃げて、暴言吐きまくり、、、だった子が、今は落ち着いて授業を受け、にこやかに友達と繋がり、友達のものを取ってもすぐ返し、怒り爆発させても自分で時間を落ち着けるようになって。
まだまだムラはあるけれど。
たぶん、4月からは特に補助がつかないんじゃないかと思われる。
私は違う学年の子の担当になりそうです。
以前は
「かざおかなおこー!うんこー!」
「おい、こぞう!こっちくんなよ!」
と毒ついてましたが、今は
「かざおかせんせい!これ、こうなんだよ!」
とか、けっこう普通に話してくれるようになりました。
とにかく、その子と周りの子の安全を守ることのためには、多少身を挺して止めたり、ものを取り上げたりもするのですが、言葉えらびや、言葉をかけるタイミングやトーンも、こっちが鍛えられました。
最近、その子に響いたのかも、という言葉がけ。
授業でそれぞれに作業をしているとき、私が他の子に質問されて対応している間、その子が机にのって、他の子の机に飛び移っていて足滑らせて床に落っこちて後頭部を打ってしまった。
ハッと見た時には、後頭部押さえて痛そうに顔をゆがめて床に寝っ転がっていた。
机を飛び移っていて落っこちたんだから、きっと「なにやってんの!!」って怒られると思ったのかもしれない。
でもその行動には触れず
「大丈夫!!!?ごめん、今、先生見てなかった。。。どこ打った?」
と言葉かけたとき、なんだかその子の表情が緩んだ。
そして、
「痛いのおさまるまでそうしてていいから。落ち着いたら保健室いこうか。」
というと、しばらくして自分で立ち上がり、さっきまで教室内で立ち歩いていたのに、後頭部を抑えながら席に戻り、授業を受け始めた。
自分がしたことは、自分がよくわかっている。
自分がしなくてはいけないことは、自分がよくわかっている。
自分の気持ちを優先して案じてくれる人がいる、という「安心」「信頼」を得られると、自分でそれができるようになるのかもしれない。
今日も、体育の時間、友達とトラブって、怒り爆発して教室に「もうやらない!!」って戻ってしまった。
教室のドアを閉め、「あっちいけ!!」と泣き叫んでいる。
「わかった。ここでひとりで落ち着けばいいから。先生廊下にいるよ」
と、離れた。
ちょっとしてのぞくと、席について本を読んでいる。
担任の先生に状況報告だけし、私は廊下で待っていたが、10分ほどすると、ドアが開いて顔をのぞかせた。
「ひとりで気持ち落ち着けること、できたね」
と、声をかけると、穏やかな落ち着いた表情をみせた。
以前は怒り爆発すると午前中ずっとアウト、とかだったのに。
少しづつ、自分の「できる」が増えてきている。
あと少しで2年生。
他にも、まだまだ気になる子ども達はいるけれど、その子のよさを伸ばしながら成長していってほしいな。
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