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未知の領域への挑戦


私にとって、運命の日が目前に迫って来た。

まさかの何の逃げ道も無く、目処も立たず、これにはさすがに呆れてしまう状況だ。

もはや 私の心の拠りどころは、私に向けて届けられるメッセージのみになっている、それは偶然目にするブログや、YouTubeや、テレビのCM、ポストに届くチラシ等である、そしてnoteの世界も私を愛で包み込んでくれる。

そのメッセージに共通しているのは、『あなたは、今ここで安心していてください、もしずれても今に戻り、心地良い状態でいてください、あなたは守られています』なのだ。

決して、今の現状を変える為に、行動しなさい!とは伝えて来ていない、何もしないでいいと教えてくれている。

私はその事が恐ろしくてたまらない!何もしないなんて!大丈夫!?後で飛んでもない間違いを起こすことになるんじゃないの!?誰が責任とってくれるの?せめてもっとまともなアドバイスをしてくれない?どうすればこの問題を解決出来るのか、具体的に教えてよ!!

もう限界の私は、脳内で喚き散らしてしまった💧でも誰も答えてはくれなかった。

そして2日前、ある人物から電話があった、私は睡眠中だった為、出られず、結局かけ直すタイミングもなく、スルーしてしまったのだった。

でも本当はかなり気にしていた、その人がもしかしたら この大ピンチを救ってくれるかもしれないと期待していたからだ。

そして翌日も電話があった、またまた出られず、意を決して私はかけ直すことにした。

手が震える、声もうわずってしまう、相手の人は、愛想の良いビジネストークで応対してくださった、私はこの時、きっとこの人が良い案を提示してくれる!と期待していた、ところが、その真逆で私に絶望を叩きつけてくれたのである。

もうそれはどうしようもないやん!完全に終わったやん!ウソ~!ヤバいやん!

ってパニックになったくらい、大ショックだった。

この世に神や仏はいないのか?と心底思ってしまう、今までのピンチとは桁が違う、私史上最大のピンチだと感じて、絶望的になった。

この事態をもう黙ってられない、私は娘にも正直に伝えた、娘もショックでフリーズしていた。

そして娘は、お風呂の準備を始めた、今日は洗濯しようと決まっていたのだ、こんな心境で、洗濯なんて出来ない、と思ったけど、何も娘には言わず従った。

順番にお風呂を済ませ、残り湯で洗濯を始める、娘がHey! Say! JUMPさんの曲を大音響で流していた、その曲を聴いて涙が溢れた。

娘はわざと 私が「この曲は波動が高いから、嫌な空気を吹き飛ばしてくれるね」と言った曲を選んで流してくれていたのだ。

ありがとう♡と何度も娘に感謝のエネルギーを送った。

洗濯をする間、娘はニコニコと普通に作業をこなしていた、だから私も洗濯に集中して、モヤモヤした気持ちを追い出すようにした。

洗濯をベランダに干し終わる、娘は「さあ今日は何を食べる?美味しいもの食べよう!」と明るく言った。

だから、ストックしていた冷凍食品の海老チリ丼を温めることにした、そして娘はカフェオレを用意してくれた、その間に私は野菜料理を無心で作る。

楽しく夕食タイム、いつも通りの幸せな時間を過ごす、食べ終わり、娘がやっと本題を話し出した。

娘曰く「もう何もすることはないよ、どうしようもない、だから開き直って過ごせばええやん、私もお母さんもここまで頑張って楽しく暮らして来たやん、それで私たちの生活を取り上げられるなんて、おかしい!だからもう全部何とかなる!って信じてここにいればいいと思う」

娘の話す内容を、心に留めておこうと、黙って聞いていた、涙が次から次へと流れた、娘がまるで神様からのメッセージを代弁してくれているように感じていた。

娘と夕食の後片付けをする、その間も娘は珍しく饒舌になり、凄く深い話をし続けてくれた。

「私はHey! Say! JUMPの知念侑李くんの為に生まれて来たから、絶対生きている限り無償の愛で応援する!この夢を邪魔する奴は許さへん!私は誰が何て言っても自分の道を突き進むって決めてるから」

「この家を出る日を決めるのは、私とお母さんやで!他人に決められたくない。この家のもの全部にありがとう♡って言ってちゃんとお別れする!勝手に取り上げられるなんて許さへん!」

娘が次々大声で話す、私はうん、うんと頷いた。

「このことを自分の脳に言い聞かせているねん!だって脳がバグってこんな現実になってるねんから、ちゃんと自分の魂の意志を伝えてあげないと!」と娘。

凄いなあ、まだ二十歳の娘はこんな深い受け止め方で、この事態に対処しようとしている、絶対に自分の領域を守ろう!と覚悟しているなんて、私は自分が幼い子どもに戻っていくような気持ちになった。

もう、娘の言うように、何も考えず、今幸せに感じることだけをして過ごそうと思った。

幼い子どもになって、夢中で楽しもう♬ 娘を頼もしく尊敬した一日だった。

幸せをありがとう♡

ここまで読んでくださって感謝します。

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