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週刊DL短編集『"こいばな”と怖い話』

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「こいばな」という言葉をいれなければならないというお題に、さらに怖い話で短編を作るというしばりに同時に挑戦。
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#こわい話

虹がかかる日 by 吉田真澄

 電車と路線バスを乗り継いで、関電トンネル電気バスに乗った。  長くて薄暗いトンネルを駆動用モーターとリチウムイオンバッテリー4パックを搭載した電気バスはゆっくり進む。  車内は満席で、その目的地は観光放水が始まったばかりの黒部ダム。  80人ほどの観光客がバスから降り立ち、目の前の看板を見ている。右に行くと220段の階段を上って、最も高いところから黒部ダムを一望できるダム展望台に。左に行くと60段の階段を下りて、ダムのえん堤に直接出ることができる、と書いてある。水をせき止め

DL短編小説集=2023夏秋=制作プロジェクト始動!

皆様こんにちは、いつも週刊ドリームライブラリnote版をご愛顧いただきありがとうございます。 そろそろ恒例の三題話の時季ですが、今回はすこしだけ変わった趣向にしたいと思います。 お題はひとつだけ「こいばな」という言葉を使用してください。恋話などと漢字でも構いせんし、カタカナやひらがな、他の漢字などが入り混じってもかまいません。そして、しばりはこわい話になります。発表が夏になりますので、怪談や怖いお話を集めたいと思います。 作品が揃ったところで作品集を完成させます。作品集は、