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生まれる前の記憶

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生まれる前の世界。 そこは、中間生と呼ばれる場所。 どんな世界だったか、ちょっぴりのぞいてみませんか?あなたもきっと、そこに居た。何か思い出すかもしれませんよ。
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#光

2.日常としての生まれ変わり

生まれる前の記憶について、調べると、子どもが語る記憶が多い。 いわゆる、胎生記憶や中間生の記憶。 空の上にいた、神様がいた、ママを選んだ、とか。 感動を呼ぶ話が多いのですが、私の記憶は、なんというか、本当に、申し訳ないくらい 即物的。同じ世界のはずなのに、体験する側のスタンスが違うと、こうも違うかというくらい、世界観が違っています。 なんか、すみません。 これから、色々書こうと思うけれど、まず先に謝っておきます。 感動的な話が好きな方をがっかりさせてしまうかも。

5.光の玉たち

「そこ」へやってきた私たちは、その後、「何か」をして、光の玉になりました。 何をしたのか、肝心の記憶が抜けるのが、私の特徴です。胡蝶クオリティ。 門のようなものを通った気もします。そんな気がする程度。 記憶を捏造したくないので、わからないことは、わからないまま書きますね。 そして、いわゆる「雲の上」のようなところで過ごします。 ここからは、完全にテレパシー世界のため、 自分の姿かたち、仲間の姿かたち、周りの世界は、感じるのみです。 「光の玉」と書きましたが、そのよ

3.すべてがテレパシー

生まれる前の記憶を語るのが、難しい理由。 人によって、世界観が違ってしまう理由。 こちらの生活になじむほどに、忘れてしまう理由。 それは、大前提として、 生まれる前の世界では、すべてがテレパシーだから。目でものを見ない。耳で聞いていない。言葉をしゃべらない。 手足があったかもあやしい(すまん。覚えていない)。 互いを認識しあっているけど、話す必要もない。 おなかもすかない。なんだったら、時間の概念がない。 制約もない。たしか、暇つぶしに色々試して、遊んでいた。