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(人生を変える読書感想文)いのちの初夜/北條民雄【創元社/角川文庫】再読ver

自分の人生を変えている読書感想文。私なりの視点での感想なので、それは・・ということもあるかもしれませんが、他者を知るという心でお願いします。ネタばれ・要約・まとめはありません。感じ方は100人いれば100通りだと思うからです。

本を手にした背景やきっかけ

あんをきっかけに私は東京都武蔵村山市にある全生園を訪れました。その際に実際のハンセン病の体験話を聞かせて頂きました。生きている人の身体にわく蛆虫(うじむし)を取ったという話を聞かせて頂きました。
生きているのにわくのか・・ハンセン病とは一体何だったのか?調べていく中で北條さんのこの小説のことを知りました。

本のあらすじ

書くことだけが自分の生存の理由だ。
しみじみと思う。怖しい病気に憑かれしものかな、と――。若くしてハンセン病を患った青年は、半ば強制的に療養施設に入所させられる。自分の運命を呪い、自殺すら考えた青年を絶望の淵から救い出したのは、文学に対する止めどない情熱だった。差別と病魔との闘いの果て、23歳で夭折した著者が描く、力強い生命の脈動。施設入所初日のできごとを克明に綴った表題作をはじめ、魂を震わす珠玉の短編8編を収録。

角川アマゾンページより

私の勝手な感想

色んな人にこの小説を読んで欲しい。
生きるとは何か?生というものの何とも言えない表現と自分が毎日生きている生と何がこうも違うのか?岡本太郎さんの自分の中に毒を持ての中にも命を粗末にするなというのは‥というような箇所があったのですが、今回再読して初めて繋がる部分がありました。
人間が終わって、命が始まるという表現がとてつもなく命というもののもつ残酷さと壮大さを感じました。私は叔父がALSで首から下は自分の思うように動かせない状況から、命の残酷さを感じることはありました。
もし、死にたいと思っても死ぬことを自分では選べない命の存在です。

活かすこと

精一杯生きるということに向き合う事。
色んな自分がいて、日々発見したり落ち込んだりするのですが、逃げずに自分なりの今を大切に生きる事。

シンプルだけどこれを意識しだしたのは最近。それまでは生きていても生きていなかったことが沢山有った気がするからです。

サポート頂きましたら、本を買って読書感想文を書くかなど、皆さんが楽しんで頂けるnote記事作成に使用させて頂きます。