14)日本人社会

インドにも少なからず日本人が滞在しております。2018年のデーターですと9,838人。アメリカの45万人、中国12万人、オーストラリアの10万人の日本人滞在数からすると少ないですが、毎年増えてきている感じはします。約1,500社ほどの日本からの進出企業があり、各州に散らばっています。工場はタミルナール州の南にありますが デリー及びその南にあるグルガオンに多くの会社の本社があり 日本人家族も多く住んでおります。80年、90年代はほとんどがニューデリー近郊にオフィイスがあり、住む場所もニューデリーが多かったのですが その後空港から南に30分ほどのグルガオンに DLF社と言う巨大企業が サバーシティーと言う街を建設。高架橋による電車を走らせ、ニューデリーから交通の便を改善する事で、特にIT企業、金融企業を始めとした海外の大手企業移動、日本企業も本社を移動した所が多いです。

こんな背景より 日本人社会も少しずつ構築され、恐らくグルガオンには2500名前後の日本人が住んでいると言われております。その代表的な住まいが 高層マンションのパークプレイス。4割近くが日本人が占めていると言われております。各フロアー4世帯、25階から30階のマンションで それが十数棟立っているんです。サイバーシティーから車で10分ほどのゴルフコースロードから左側に数分中に入った敷地にあります。

ある意味、このパークプレイスがインド、日本人社会の縮図のように思えます。日本人学校のスクールバスが子供たちをピックアップする指定場所の一つになっている事も、比較的便利なレストランやお店が沢山ある サウスポイントモールが近くにある(歩いてゆくには 40度以上の気温の中 10分は歩かなくてはいけませんので 徒歩での移動は勧められません)ことも理由かな。

日本人が沢山いると情報の共有と言う便利な反面 村社会の成立が否めず、特に一つの企業で 上下関係にある上司と、部下の家族や その関連の人たちがいると 自ずと日本の社宅の様な状況に陥ってしまいます。小中学校のお子さんがいる家族では その子供を通した関係、スクールバスの送り迎えでの雑談他 微妙な人間関係に悩む人たちも少なからず。

会社によれば 家族用にも会社が運転手付きの車を1台手配されていますが そうでないと移動するのに 車を共同で使うなど ご婦人たちの社会は色々ございます。

この辺りの人間関係、エレベーターに乗っても必ず日本人に出会うマンションでは 色々対応する必要がありますよね。

そういうのが嫌であれば 敢えてそこに 群がらず 違う場所に住まいを探すのが 一番かと思います。会社までの通勤時間、子供たちの通学時間、買い物への不便さなど 選択肢は多々ありますが 車が利用出来うる限り、せいぜい30分間前後の距離で 移動できる場所ですので 自分で一番良い形を選ぶのが おすすめです。

私は緑が多く、公園が沢山あり、庶民的なお店が歩いて行け、ちいさなコミュニティーから成り立っている サケットと言う 南デリーの住宅街に住んでおります。周りはインド人の富裕層ばかりですので 安全な環境と、インド人社会とのつながりを楽しむには とても良い場所です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?