16)インド 交通、移動事情

海外に駐在すると アメリカなど 車が無いと不自由な国では皆自分で車を運転しますが、東南アジア、インドもそうですが 基本、運転手付きの車を会社がチャーターして 運転手付き車を利用します。これは安全性からも それが望ましいのと、各人に運転をさせて 各種事故トラブルに巻き込まれた場合の対応や経費を考えたら 運転手付き車をチャーターした方が結果的には安いと思われます。

これは運転手の賃金が安いと言う 恐らく1万ルピーから2万ルピー前後の月給です。これにガソリン代、保険、駐車場代、車自体のレンタルチャージを加えて 月々5万ルピーから8万ルピー前後の費用になります。一日当たりでチャーターして1500ルピー前後から借りれますので 妥当な所です。

ただし会社から提供されたと言っても 車や特に運転手が 満足できるかと言うのは とんでもなく 私自身運転手は20人以上 途中で替えました。ひどいのは 即日変更と 運転手からしてみれば とんでもないオーナーだったかもしれません。臭い、暑い、汚い インドの街を移動するのに 唯一の方法が車です。この車が安全に、快適に、ストレスなく利用できるのは 運転手を満足するまで替える、この忍耐が必要になります。

まー所詮その辺りにいる人間が運転手をやっているわけですから 当然プロとしての技量も認識もありません。日本の様に二種免許を取得しないと運転できないタクシーとは違います。UBERがインドではやっているのも この2種免許の規則が無く、誰でもなれるからです。プロとしての認識の欠如から 多くを期待する事はできません。

汗臭い、たばこを吸う、携帯を使う、音楽を鳴らすなど あり得ない事が普通に起こります。汚い服に、サンダルも普通ですし、何時最後にシャワーを浴びたのか分からないくらい 体臭はきついですから においは大切です。この辺りも一つ一つ指導が必要です。 

運転手の乱暴な運転にはその都度注意をします。急発進急ブレーキなどは 良くありますので それは危ない場合以外許さないと 厳命が必要です。車の乗り降りは 必ず運転手にドアを持って開けてから乗り、運転手にドアを開けさせてから降ります。これはエバっている訳でなく、運転手に前後左右の安全を確認させてから乗り降りをする基本です。これができない やらない運転手は即刻 くびに無いといけません。

スマホでの英語でスケジュールの確認、乗り降りの時間、場所の連絡は ある意味命綱ですので これができない運転手は交代です。40度を超すデリーの商店街の一角で 数分のうちに車が来るようでないと どれだけ不安になり、暑くて大変かは 経験してみなくては分かりません。 道路事情が悪く 駐停車ができない道路が多い場合、電話だけでは 通じません。基本 降りた場所でピックアップする。その場所に到着する5分前には 最初のメッセージを打ち、事前に到着させ、待たせるような段取りをするのが基本です。これを電話でやるより SMSでのやり取りが基本です。

会話には入らせない、個人的な介入は許さない。同僚や友人と会話している中で話に入ってくるとんでもない運転手もおります。これも基本中の基本です。

インドはモンスーンの頃、蚊によるとんでもない3大病気になる可能性が高いです。マラリア、デング熱、チクングニャ この3つはその菌を持つ蚊に刺されてしまったら 発症してしまいます。運転手は待ち時間の多くを車内で過ごし、その時間は窓を開け 過ごしており、蚊が車内に入り込むことが多いので これも注意させなくてはいけません。

駐在員の多くは 会社で手配される車に乗るのが安全管理上求められています。その為タクシーや地下鉄、バスなどの公共機関の利用は禁止されている所も少なくありません。これは事故や盗難、多くのトラブルに巻き込まれる可能性が高い、女性が多くの被害にあっている事実も多くあり、原則禁止あれております。しかし 実際にデリー市内や グルガオンまでの地下鉄に乗ってみると、社内は清潔で、分かりやすく、数十ルピーで移動ができます。地下鉄は 必ず男女別のセキュリティーで X線チェック、ボディーチェックが 男女別のラインで 男女別の係官によって行われます。これは空港ないだけでなく 映画館、ショッピングモール、ホテル、鉄道他でも同様に行わあれる事です。従いこれに抵抗感が無ければ 深夜一人で 日本でも危ない時間を避け、昼間 他の乗客が乗っている限りであれば 問題はありません。当然スリなどの盗難には気をつけるのはどこでも同じです。

バスも色々ありますが 多くの公共のバスはエアコンが無い、古いバスが多く、暑く、体臭のきつい、インド人の中での移動は相当厳しいものがあります。またデリー市内でも 公共のバスの中での暴力、レイプ事件が多くある事実を考えると バスの移動は避けるべきかと。

飛行機での移動。インドの国内線は 恐らく想像以上の安心、安全、格安、快適です。ネットで毎日オンラインで予約、発券でき、早く予約すればするほどお安く購入する事ができます。機体も多くのは新しく、CAも可愛い若い女性が多く、LCCも多くあります。 国営のエアーインディアは 機体も古く 年齢の上の サリーを着たおばあさんCAが多いのに対し、スパイスジェット他のLCCは 機体は新しく、若い、ミニスカートのCAが多いです。食事や飲み物のサービスは LCCでは当然有料ですが 数時間のフライトであれば 問題無く移動できます。


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