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入籍、した

父が余命半年と宣告され、母が認知症と聞かされたあと、真っ先に考えたことが私たちの結婚でした

不謹慎かもしれませんが、父に万一のことがあれば喪中で結婚は先送りになります。
実は最初に結婚を考えた時、彼の父が亡くなり喪中になったためにしなかった、ということがあったため、ふと思ったのです。

母が私の結婚を理解出来る間に
父が存命な間に
二人に証人になってもらって
結婚しよう

ぽちにその話をすると、数日後
黙って婚姻届を持ってきてくれました。

先日実家に一人で帰り、二人に報告をしたところ、母は手を叩いて大喜びしてくれ、父は「(同居を始めた)一年前にするんだと思ってた」と憎まれ口を叩きました。

既に手が震え、字があまり書けない父
字を忘れ始めていて、書くのに時間がかかる母
タイミングはやはりギリギリだったなと
感じざるを得ませんでした。

後日、彼が会社に行った際、10数年一緒に
働いた部長さんと偶然遭遇し、何の気無しに
入籍することにしたと報告をしたところ
翌日家に大きな薔薇の花が届きました。

え、何で住所知ってたんだ?!とか
思いますが、大変な仕事を押し付けた
嫌な部長と聞いていたその方とも
今は部署が変わってお互い違う仕事。

長年こき使った部下を労う意味も
あったんだろうと思います。
ありがたく頂戴しました。

(でも彼は匂いに敏感な上、花粉に弱いので、花は飾っておけなかったんだけど。。)

一粒万倍日と天赦日という
よき日に、役所へ行き手続きを終えました。

土日受付に出ている職員さんに
この度はおめでとうございます。
そう告げられ、照れ臭くも
慶事なんだなぁと改めて感じるひととき。

結婚しました
嫁ぎました。

どちらもピンとこず
入籍しました、がいちばんしっくりくる。

一つの区切りであるけど私たちの関係は
特に変わらない。

ぽちが私の良き理解者であり
ぽちと共に生きていく
再認識した、そんな1日。



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