両親の関係性に今更気づく

父が転院しました。

母と2人で入居した介護付き有料老人ホームで意識不明になり、救急搬送され一命を取り留めたものの、入居中の老人ホームの入居条件である「口から栄養が取れる(介助が必要だとしても、食事を摂れる、物を飲み込める)」がクリア出来ず、施設に戻れませんでした。

結果的に施設から程近い、療養型病院に転院することとなった父。母を連れて病院へ見舞いに行くことが増えたことで、両親の関係性を改めて垣間見ることになりました。

父は今はろくに話すことも出来ないのに、母が来ると嬉しいらしく、少し笑顔になるのが分かります。

父は夜遅く帰り朝早く出ていき、子育ての全てを任せきりだった昭和のジャパニーズサラリーマンそのものだったこともあり、大して話しているのを見たことがないような夫婦でした。仕事を辞めた後は、歩くのが大変になってきていた父を母がこづいたり、蹴ったりすることがあったり(注 認知症の症状だと思われる)、正直なところ仲はさほど良くないと思っていました。

変化を感じたのは結婚50年を迎えた頃に、私が付き添い3人で行った沖縄旅行。私と2人で行く旅では、あそこに行きたい、これが食べたいと話していた母ですが、父がいると父が優先。ああ、こう言う関係性だったのかと気づきました。

そして、父の入院。母が見舞いに行くと笑顔になる父、寝ていても起きていても顔を撫で「この人、優しいのよ」と父のことを話し続ける母。娘が居る前でも、チュッ💋とキスをし始めたりします。80を過ぎた母が。当然ですが、家では見たことがなかったし、これも認知症の影響なのかもしれませんが。。。

両親はとても仲が良く、お互いを必要としていた。改めて気づく両親の関係性に、驚きと喜びを感じるのでした。

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