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無知はひとをころす

 今また改めてnoteにはまっている私。書くことと読むことが面白くて仕方がありません。

 noteサーフィン&note読書に耽っていたとき、まか@訪問看護さんのある記事に出逢いました。

 タイトルを読んでまず【ドキッ】としました。

 まかさんも看護師さんです。我々、命に関わる対人援助職者は、【知らなかったから】が言い訳になってはいけません。私自身も看護師になってかれこれ30年(弱)ですが、このことは肝に銘じています。(医療の受け手の皆さん、そんな医療従事者に出会ったら嫌でしょう?)完全無欠である必要はないですが、きちんと知ろうとしなきゃいけない、そう思っています。

 【知らなかったから】で済まないと思うからこそ、【いつまでも学ぼう】と努力するし、【知らないことは怖い】と思います。

 私は、超マイノリティで個性的でキュートな娘を授かったおかげで、30年の間に医療福祉職として(そうでない職種も含め😅)それはそれはさまざまな仕事をすることになりました。

 職歴のうち最初の10年ほどは県立病院に正規職員として勤めましたが、その後は娘の学校や福祉の都合で非常勤でしか働けず、その上職そのものを転々としました。長いところで10年、短いところだと数か月。職種も病棟看護師・クリニックの看護師・デイサービスの看護師・ケアマネジャー・訪問看護師・・・など、ひとくちに看護師と言っても全然違う仕事です(^^;

 新しい職場に変わるたび、その都度新しいもの、こと、場所、人との出逢いです。必然的に様々な知らないこととの出会いが待っています。

 医療福祉の仕事をしていると、直接ケアに携わっているかどうかにかかわらず、判断する機会がありますから、必ず【無知がどれほど恐ろしいか】を頭に置きながら働きます。
 知らないことは恐怖なので、一生懸命勉強しようとします。
 こんなに細切れに働いたら、看護師としての経験年数やそれゆえに自信を持って行動できたという記憶はほとんどありません。むしろ、年数だけは重ねていますけど知らないことだらけなので教えてくださいね、と諸先輩方にお願いしてきました。(あまりにも転職を重ねたので自己肯定感も低めでした)

 ところが、勤めた場所や、娘のことでお世話になった一部の療養施設、福祉施設や養護施設、教育現場の中には、今でも【知らなかったから】がまかり通ってしまう現場もあるということを知りました。
 個人的にそういう目にあうと娘を託すのが怖くなりましたし、ケアマネをしている時には、自信を持って「知らなかったから」と言ってしまう事業者さんとの板挟みになりながら利用者さんやご家族さんのお話を聞くこともしばしばでした。

 でも、【知らなかったから】【できなかったから】【手に余ったから】【無理だったから】、、、。それって言い訳にする事で本当に誰かが救われるのでしょうか。

「知らなかったから、できませんでした。」
「知らなかったから、やっていません。」
時に、自分を守るための言い訳として使う。

「そんな風に思っていたなんて、知らなかったから。」
「そんなことが起こっているなんて、知らなかったから。」
時に、他人に迷惑をかけたり、傷つけた時の言い訳として使う。
そして、知らぬ間に相手を傷つけもする。

「知らなかったから、こんなことになった。」
「知っていれば、こんなことにはならなかったのに。」
「知っていれば、できたかもしれないのに。」
時に、自分自身を責め、苦しめ、傷つける道具として使う。

結局、「無知は、ひと(他人も自分も)を生かせない」ということだ。

 まかさんがおっしゃるように、これらの言葉は、時に自分を守ろうとする言い訳として、時に人を傷つける凶器として、時に自分自身を責め続ける自責の言葉として使われます。

 誰も救われないどころか、間違いなく【無知はひとをころす】のです。共感して唸るしかありませんでした。

 私自身、もはや新しいことをお勉強するのは時間のかかるお年頃になってきていますが😅これからも知への探求は怠りたくありません。その気持ちを新たにしました。
 
 しかしそれと同時に、人を相手に仕事をする現場で、無知を言い訳になさる方に出会った時や、私が専門職の皆さんの学習の場でお話しする機会を与えていただいた時に【プロたるもの、知らなかったでは済まないですよね】ということを、どう伝えれば言われた方が一方的に責められたように感じず、さりとてプロとしての確固たる責任感を持って受け止めていただけるかと悩みまくっていましたので、これからこの言葉とこの説明の仕方を、使わせて頂こうと思いました。

 ご了解をいただいてまか@訪問看護さんの大切な記事を引用させていただきました。

 私も、人さまの大切な時間を共に過ごさせていただく者として、日々向上心や探究心を持って一生懸命努力したいと改めて思った記事です。

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