見出し画像

なぜか気になる”境界” 2 少し危ない気もしたが


大分前、ホテル•航空券のみ、後は自由
行動というツアーで、初めて旅行でソ
ウルに行ったときのこと。

景福宮、南大門市場等定番の観光地を
巡った後、なんとなく、ロッテホテル
を歩いているとツアーデスクのところ
に、”板門店日帰りツアー”(たしか英語
で)という文字が目に飛び込んで来まし
た。

ちょっと恐いなと思ったものの、境界
好きの好奇心と、この機会を逃した
ら、今後そんな機会はそうそう無いと
いう思いで即申込みました。

大体迷った時は、取り敢えず進むこと
が多いです。

但し、ツアーデスクに依ると、何か少
しでもイレギュラーな事が起こったら
中止になるので、ご了承下さいとのこ
とでした。

翌日朝、集合場所に行くと予定通り催
行するとのことで、ほっとしました。
参加者は10人いないぐらいで、欧米の
人と台湾の人と日本人は私だけでし
た。

途中、南北に分断されてしまった鉄道
の線路を車窓から、眺めたりしながら
南北軍事境界線近くに到着しました。
最初、ホールで朝鮮戦争等歴史につい
ての説明の映像を見、その後、何が起
こっても自己責任で、旅行社等に賠償請
求しないという内容の同意書にサイン
をした上で、いよいよ出発です。

テレビでよく見る境界線上にある会議
場に向かうのですが、南北両方に銃を
構えた兵士が立っている中、歩く時は
一列で決まった線の上を歩いて下さ
い、さもなければ、撃たれますという
ガイドの人の脅しを受けながら、前の
人の後ろに付いて歩き、テレビで見
る、会議場に入って行きました。大き
な机の真ん中に境界線が引かれてお
り、この会議場の中でだけ、北側に入
る事が出来ると聞き一列になって机の
周り沿って北側に入り、一周廻って元
の南側に戻って来ました。ほんの短い
時間でしたが、これまでに無い緊張感
を味わうと共に、歴史の舞台に立って
いるという高揚感のようなものと、何
とか出来ないものかという複雑な何と
も言えない気持ちになりました。

(あくまでも、かなり前に私が行った時
に体験したことで、その時々でツアー
の内容も変わっている可能性がありま
すので、その点ご了承下さい)

最後まで、お読み下さり有難うござい
ました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?