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ピークフローで何がわかるか?

ピークフローを測定することで

空気の通り道である気管支が

どの程度狭くなっているか?

を数字で知ることができる


ぜん息は

何らかの原因で

気管支が細くなってしまっている病気


ピークフローで

気管支が細くなっている程度を

測定することで、

ぜん息の発作の強さ

ぜん息の治療がどの程度うまくいっているか

を知ることができる


ピークフローの値が

実際の息の苦しさと

どの程度合っているか?

知っておくと

自覚症状がないけど

ぜん息が悪くなっているかもしれない!

早く気づいて

早く適切な治療をしようと思ったり

いい加減になっていたいつもの薬を

「ちゃんとしなきゃ!」と思ったりして、

発作が予防できたり、

重症化を阻止できたりするかもしれない


どんな時に

ピークフローが下がるか?


ピークフローが下がる時は

雨の日の前日が多いなあ・・・とか

勉強しすぎて疲れている時が多いなあ・・・とか

猫を飼っているお友達の家に行った日の次の日が多いなあ・・・とか

寝不足の時が多いなあ・・・とか

薬をしばらくサボってしまった時に多いなあ・・・とか


ピークフローが下がる時の傾向を知ることで、

どのアレルゲンが自分にとって悪いのか?

ぜん息を悪くする要因が何なのか?

を特定できる場合もある



また

毎日決まった時間に

(朝ごはん前と夕食前にやる!と決めておくと習慣化しやすいです)

ピークフローを測定して

その値をぜん息日誌に記録しておくことで、

1日のうちのピークフローの値の上下の傾向を

知ることができる


ピークフロー値が

朝がいつも低めの時

(「日内変動がある」と言います)

「ぜん息のコントロールがよくないかも」

思っておくこと


もし

いつもの治療をサボりがちの時

気持ちを入れ替えて

毎日コツコツと

いつもの治療を続けてください


いつもの治療をほぼ完璧に続けていても調子が悪い時

現在のいつもの治療が

今のぜん息をよくするには不十分であることが

考えられます


ぜん息を診てもらっている先生に

いつもの治療を

見直してもらった方がいいかも



ピークフローは

いつもの治療が減らせるかどうかの目安

にもなる


ピークフロー値が

年齢体格相応で、

日内変動がほとんど見られない場合、

お薬を減らしても大丈夫かも?と

お薬を減らすきっかけにもなる


お薬を減らしても

ピークフロー値がいい値を続けていたら

お薬の減量は成功しているかも

と医師は思う


もし

お薬を減らして

ピークフロー値が悪くなる場合は

まだ薬は減らせない

と医師は思う


ということで

ピークフローを

毎日適切に実施して記録を残してもらうことで

ある程度

患者さん自身に

治療の主体性を

引き出すことができるかもしれない


そして、

患者さんと医療者の

コミュニケーション促進にも

貢献し得る






<参考資料>



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