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陳世勲院長 インタビュー


必ず必要な場合でない限り手術を勧めない医者

自身の腕とJ顔を傷つける整形外科専門医

陳世勲博士

Q. 整形外科専門医ですが美容整形をされない特別な理由があるのでしょうか?

江南(カンナム)で整形外科をしながら、シワと傷痕治療だけをする私を見ながら同僚の医者からは、変わり者だと良く言われます。

しかし

”医者は患者の傷痕を見て患者の心と会話ができなければならない”ということが医者としての私の信念です。

私を訪ねて来られる大部分の患者が、

顔の傷痕とシワによって単純な外見のコンプレックスではなく

過去の傷痕まで一緒にもって訪ねて来られます。

鏡を通してその傷痕を見るたびに過去の記憶が思い出されるからですね。

傷痕治療を受けてから一番多く言われる言葉が

”先生のおかげで心の傷が治療されました。顔にあった傷が治療されたことよりも、心のしこり傷が治療されてより嬉しい”と話されます。

その度に私が歩んでいるこの道が誰かの人生に役立っているということを

何よりも胸いっぱいに感じられます。

以前、当病院へ20代後半の若い男性患者が訪ねてこられました。

彼は若い声で顔にある凹んだニキビ傷痕のために病院を訪れることになったといわれました。

地方で良いといわれるニキビ傷痕治療をすべて試してみましたが、

大部分がレーザー治療であり、満足できる効果を得ることができなかったそうです。

”私はニキビ傷跡のためにインターネットでもたくさん探して見ました。

これまで地方で良いといわれる治療はすべて試して見たのですが、

やってもやらなくてもといった感じでした...

院長のホームページを隅々まで目を通し私も良くわかった上で来ました。

院長も今のお歳で施術方法を開発し論文も書き韓国アメリカ特許取得されてとてもすばらしいです。

他の若い医者たちは、最近ほとんどレーザーだけをしているのに…”

しかし私は

顔が黒く日焼けして凹んだ傷跡が目につかず、

顔全体へ施術をするならば費用もかなりかかってしまうため

患者に真剣に聞いてみました。

”凹んだ傷跡がひどく見られますが

今、傷跡が特に目につかないし、

日射しの下で継続して仕事をしなければならないのに、

どうしてもニキビ傷跡治療をしたいという理由がありますか?

今では日常生活にさしつかえがないほどのように見えますが…”

この若い男性はすぐに答えてくれました。

”院長が言われたように他の人もそう言われます。

でも

私自身の顔の傷跡と院長との関係ではそうですが私自身の顔の傷跡と私の傷跡との関係なのです。

どんなに大きかったり小さかったり、傷跡が目立っても目立たなくても、位置の上下関係なく、

私の心の傷跡が私自身の心をどれほど痛めているのかが重要なのです。

院長が開発された傷跡自己真皮再生術というものでどんなに効果が良く、

傷跡の凹みが盛り上がるけれど傷跡自体はなくならないということは無知でも承知しています。

かつて

ニキビ傷跡のためにつらい思いをした私自身の若い時代と離別したいのです。”

この日私は若い患者を通して学びました。

傷痕を客観的な事実で判断してはいけないということを…

この日以降、

私は患者の傷跡を見て患者の心と対話する医者になるため最善を尽くしています。

整形外科専門医として30年があっという間に過ぎましたが、このような患者を通して日々学んでいます。

つづく

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