オンライン勉強会を開いてみて その2

前回、2月13日にオンラインで勉強会をしたことを書きました。その後参加した方々からのアンケートが手元に戻りつつあり、読んで考えています。

どんな勉強会の内容を望むか、とうかがうと、丸のみの対応、水分摂取の方法、脳性麻痺児の摂食指導、、、といった具体的な対応方を望む声が多いです。

13日の勉強会は、摂食機能(食べる機能、食べる仕組み)の発達を理解する、というお題で食べる機能の発達の解明の歴史やら摂食機能はどのような仕組みでどのように発達していくのか、というお話をしました。

定型発達児でも障害児、医療的ケア児であっても、子どもはそれぞれ、めいめいの全身状態などと相談しながら食べる機能を身につけていきます。食べる機能を獲得するための支援をする人々は、何がその子どもの食べる機能の発達を邪魔しているのかなどを見つけながら、そのお子さんの持っている食べる機能が食べる機能の獲得段階のどこにあるのかを実際に食べる様子などをみて評価します。

この評価が食べる機能の発達、獲得の支援にはとても大切です。食べる機能の発達獲得を難しくしている理由がわからなければ、どのような方法で食べる動きを引き出し身につけていくのか指導対応ができないからです。

これができないからこうしてみましょう、は全ての子どもにピッタリ、というわけではないのです。

食べる機能の発達段階を知り、食べる機能が発達獲得することの難しさ、発達獲得を邪魔するものを知り、食べる動きを見極める目を持ち、対応法を知り、実践する。

子どもの食べる機能を支援する仕事はさまざまな職種が行なっています。ただ、それらの職種全てが資格を取得するための過程や卒後教育で子どもの食べる機能の発達や、評価の方法、支援の方法に知る機会が十分であるとは言えないように感じます。

食べることの支援に関わる学会がいくつかあります。発表内容を聞いていると疑問が湧きます、発表者に質問をします。すると、どのようにしてそのお子さんの食べることの評価をしたのか答えられない発表者がいます。本に書いてあることの理解が誤っている方もいます。子どもの食べることの支援の場にうかがったとき、学校では全く勉強する機会がなかったので勉強したいとおっしゃる担当職種の方がいます。

フォローしてくださっている方々の中にも子どもの食べることに関わる職種の方々、いらっしゃると思います。皆さんはいかがですか?どのようにお考えでしょうか?

子どもは大人と違い、食べる機能、食べる仕組みを身につけていくのです。そこに身体の発達、口の形の発達変化が加わります。安全においしく楽しく食べることを正しく指導、支援できる方が増えるよう、今後も発信や勉強会の開催をしていきたいと思います。

ありがたいことに私は子供の食べることの支援の第一人者である恩師たちに手ほどきを受けてきました。いただいたものを必要な方へ届けていけるようこれからも努力していきます。


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