見出し画像

チームであるということ

私達DRAMLADがリリースするウイスキーは、全てテイスティングチームによって選ばれています。このチームが選ぶカスクこそがDRAMLADの心臓であり、テイスティングチームこそが最も重要な責務を担っています。

また、テイスティングチームが高品質なカスク選定を行えるための海外折衝や、適切な時期にリリースするための輸入実務、実際にリリースしていく際のプロモーションのサポートなど、下支えの役割となるメンバーもまた重要な責務を担っています。

今回の記事では、なぜDRAMLADがチームであるのか、について書いています。

多角的視点によるテイスティング

テイスティングチームのメンバーは、それぞれがウイスキーについての長年に渡る経験と蓄積してきた知識を持っています。経験は多岐に渡っており、単に飲んできた経験だけではなく、全員がウイスキーを生業として扱ってきた経験を持っています。

そして生業には、仕入れや物流、製造現場、スコットランド現地での業界経験、ウイスキーをお客様に提供する現場の最前線に立ってきた経験など、様々な立ち位置が含まれています。

そうしたメンバーが集まるとき、1杯のサンプルが非常に多角的な視野で語られていきます。全員同じウイスキーをテイスティングしているはずなのに、その感じ方はメンバー個々に異なり、1杯のサンプルが様々な角度から焦点が当てられていきます。

メンバーそれぞれの視野を円に例えるなら、全ての円が1つに重なる部分が得られるサンプルだけをボトリングしてリリースすることで、より高品質なリリースに繋がります。

画像3

嗜好品であるが故に主観的な判断となるテイスティングにおいて、チーム制を取り入れることで主観の集合を俯瞰で見ることができるのが大きな利点です。

現場の声を幅広く取り入れる

テイスティングチームはExective Taster(エグゼクティブ・テイスター)として参加しています。商品となるカスク選定という最重要な業務を担う一方で、メンバーそれぞれは本業を持っています。

特に、ウイスキーをお客様に提供する現場の最前線に立っているバーテンダーは、常にお客様との会話や新商品の仕入れ等から最新のマーケット状況を知り得る立場にいます。そうした現場のリアルな声を反映させることも、カスク選定において重要な要因になります。

そして、東京・名古屋・大阪のバーテンダーがテイスティングチームに参加していることも、チームにとって重要な意味を持っています。

地域性を反映させることです。

画像1

実はマスで見ると、とても興味深いことに、同じボトルであっても地域によって評価が高かったり低かったりがあります。サルファリーが苦手な地域、シェリーカスクよりもバーボンカスクが人気な地域・・・などです。

実際に統計を取ったことはありませんし、個人の嗜好に委ねられるので、もちろんその地域に住むウイスキーファン全てが同傾向ではありません。

しかし、地域によって「ウチのお客様はこういう傾向が好き」という声や、「ここの地域ではこういうのが売れる」といった声を聞くことが多々あります。こうした声の集積が嗜好の地域性に繋がっていくのであれば、ぜひ取り入れるべき要素です。

マーケットを担うメンバー

上でも書いた通り、テイスティングチームのメンバー"Exective Taster"は、それぞれはバーテンダーとしての本業を持っています。

DRAMLAD以前から、個々の実力に裏打ちされたプライベートボトルをリリースしていたり、積極的な情報発信をしたり、メーカーとタイアップするなど、ウイスキー業界において様々なシーンでアグレッシブに活動しています。

画像2

決して業界の重鎮ではなく、若手〜中堅であり積極的に動いている人、動きを止めない人。立ち上げたばかりのDRAMLADにとって、こうした人々が集まってカスク選定を行うことは、DRAMLADがウイスキーのリリースを継続させていく上で間違いなく重要です。

ウイスキーが好きで、ウイスキーの仕事に携わり、ウイスキーのために積極的に活動している人々の集まり。それがDRAMLADのテイスティングチーム"Excective Taster"であり、これからのマーケットの一端を担う意識と責任を持ってカスク選定を行っています。

カスク選定の下支えとなるメンバー

高品質なウイスキーをリリースするためにカスク選定が重要であることは言うまでもありませんが、それを達成するためには、どういったカスクサンプルを入手するかが大前提となります。

そのためには、より能動的にサンプルの依頼をしていくことが重要です。DRAMLADでは、テイスティングチームのこれまでの経験とマーケットリサーチを加味したうえで、詳細なサンプルリクエストを作成して、スコットランドの供給元へ依頼しています。

ここで重要になってくるのが海外折衝です。より希望に合ったサンプルを入手するために、サンプルの精度を上げるために、現地担当者とのコミュニケーションを円滑に進められるよう、現地に精通しており、海外とのコミュニケーションの機微を理解しているメンバーがいます。

画像4

また、せっかく高品質なカスクを選んでも、リリースするタイミングを逃しては意味がありません。リリースしたい時期に合わせるために、どのタイミングでボトリングしてもらって輸送手配をするのか、輸入におけるスケジュールを立てて遂行していくメンバーも、DRAMLADのウイスキーをリリースしていく上で重要な役割を担います。

そして、実際にリリースしていく際には、ウイスキーの販売におけるプロモーション活動に知見があり、経験を持っているメンバーがサポートしています。いわゆる「見せ方」の話になってくるので実例は別の機会にしますが、DRAMLADでは「なぜこれを選んだのか」や「このサンプルに何を感じ取ったのか」といったストーリーの他に、リリースしていくボトルの味わいを「正直に伝える」ことを第一に考えています。

団体競技

DRAMLADのチームを分かりやすく例えると「団体競技」です。柔道や水泳などの団体戦を連想していただけると分かりやすいかもしれません。

メンバーそれぞれが得意分野で何かしらの実力を持っていて、それぞれが独自にマーケットで実力を発揮していて、かつ、DRAMLADに集結したときに、地域性や価格帯、季節感や市場性を見極めながら、高品質なカスク選定を行い、適切なタイミングでリリースしていくチーム。

これがDRAMLADがチームであるということです。もし、これ以外にもDRAMLADのチームに価値を見出していただけるのであれば、それは望外の喜びです。

そして、私達が自信を持ってリリースするボトルを通じて、ウイスキーファンの皆様に感動と歓びを体験していただき、私達もまたその歓びを分かち合うことを願っています。

****

ウイスキー片手に読んでいただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

私達のチームはこちらのリンクの「THE TEAM」をご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?