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#28 #リモラブ-普通の恋は邪道(2020)-コロナ禍と真正面から向き合うHSPたち

コロナ禍、真っ只中のドラマです。あの頃、いろんなドラマがロケを中断され、開始が遅れ、演者の予定を組めず、全話放映できず、ドラマ界自体が真っ暗い闇で覆われた時代でした。そんな中、一筋を光を差してくれたのが、「#リモラブ」でした。少なくとも私はこのドラマに救われました。

このホームページの写真に少し違和感を覚えました。まるでラブコメのようですが、実際コロナ禍と真正面から向き合う男前のドラマでした。

登場人物はみんな、HSP(繊細さん)

HSP(Highly Sensitive Person)ってご存知でしょうか?「繊細さん」の方が馴染みがあるかもしれませんね。ベストセラーとなった下記の本では「気が付きすぎて疲れる」と定義されています。共感させられますね。

とにかく嫌な奴がいない!

このドラマの主人公・大桜美々を演じるのは波留さんです。周囲の人からの批判をものともせず、ひたすら、消毒、手洗いを強要する鋼鉄の意思を持ったコミュ症の女医さんです。相手役・青林風一役の松下洸平さんは、やはり小心で強烈なコミュ症の人事部員を演じます。「檸檬」というハンドルネームでしか波留さんと会話できない繊細ぶり、波留さんとのかみ合わないコミュ症トーク、とても微笑ましかったです。美々への恋愛感情を押し殺し、風一と美々の関係を温かく見守る五文字順太郎(間宮祥太朗)さんの優しさにも癒されました。その他にも、徐々に距離を詰める熟年カップル(及川光博江口のり子)、ナビゲーター役を兼ねる究極のバカップル(高橋優斗福地桃子)、ひたすらディスられるだけの営業部員(渡辺大)など、いい人ばかりで、コロナ禍の殺伐とした空気を一掃してくれる神ドラマでした。



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