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#23 モコミ~彼女ちょっとヘンだけど(2021)-小芝風花は振り切れたほうが良い!

テレビ朝日の土曜ナイトドラマ(23:00~)です。自閉症の傾向があり、自分の気持ちを伝えることが苦手だけど、モノの気持ちがわかり、花の声が聞こえる不思議な少女モコミ(小芝風花)が成長していく姿、そして、その成長に伴って変わっていく家族の姿がコミカルに描かれています。

脚本 橋部敦子

おススメしたい作品としては、「モコミ」のほかに「知ってるワイフ」「僕らは奇跡でできている」「半径5メートル」「6秒間の軌跡」などがあります。2023冬ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」も面白いと思います。コミュニケーションの在り方を考えさせたり、喜怒哀楽の強さで引き付けたり、人間の心の奥底を描かせたら日本一の脚本家さんではないでしょうか?

第2話が佳境

全10話なのですが、私は第2話で燃え尽きました。工場のアルバイトで人間関係に躓く中、工場の窓の悲痛な叫びに耐え切れなくなり、泣きながら従業員に本音を語り、アルバイトを辞め、家族と向き合おうとするモコミの姿に心を打たれました。「モコミ」では『哀』を、「波よ聞いてくれ」では『怒』を体現された小芝風花さんの演技力に脱帽です。

家族の個性にも注目

キーパーソンは、娘への偏見を捨てない母親役の富田靖子さん、そんな妻にキレて山梨の山村にひきこもってしまう父親役の田辺誠一さん、妹を支えきれずに一瞬サイコパス化してしまう兄役の工藤阿須加さん、ひょんなことから大昔の不倫を暴露されてしまう祖父役の橋爪功さんの4人でしょうね。家族間の感情の起伏が激しすぎた分だけ、モコミの成長とともに融和していく姿に好感が持てました。25分×10話ですので、あっという間に視聴できます。ぜひお楽しみ下さい!

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