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Coda コーダ あいのうた【のりたま映画部②】

のりたま映画部、第2回は『Coda コーダ あいのうた』です。
※以下ネタバレ有り感想


ドラキー

ストーリー  7
キャラクター 7
音楽     8
演出     8
下ネタ    7
総合      37

・ストーリー 7
主人公のルビーが障害を持つ当人でなくそれを支える立場なのが意外性があった。
家族がルビーに頼りきりで苛立たせる部分もあったが、それを溜めにして最後は皆でルビーを応援していく流れは王道ながらぐっときた。

・キャラクター 7
先生がこの映画で一番好き。渋くて熱い、厳しいが思いやりとユーモアもある最高の師匠。
ルビーは大変な境遇の中で頑張る強い主人公。その強さのおかげで作品が沈んだ感じにならない。下品だけど憎めない家族。彼氏は頑張れ。
皆欠点はあるがこの映画を見ると欠点も含めて人間だなぁという気分になった。
母親の話で、娘が健常者だったことに落胆したという視点は興味深かった。

・音楽 8
声がとにかく綺麗。余韻がある歌声。でもこの作品で一番聞かせるのは無音。

・演出 8
音が消えるシーンは本当に痺れた。
あと喉に触れて歌を感じ取るシーン。
序盤でちゃんと振動で音を感じている伏線があったのも良い。

・下ネタ 7
障害があろうと他人と変わらない、清濁併せ持つ人間だというメッセージか。2:8で濁が濃い。
海産物と絡めた下ネタをやるために職業を漁師にした可能性が捨てきれない。

ラジェンドラ

ストーリー   6
キャラクター  8
音楽      9
演出      9
主演      8
総合       40

・ストーリー 6
ストーリーで魅せる映画ではないと思うので、展開としては王道というかありがち。
ただ、障害者と送っている日常生活というものを描いているので、派手な展開や伏線などは不要のためこれでいいと思う。

・キャラクター 8
主人公以外の家族がとにかく自由。自分勝手でわがまま、そして欲望に忠実なのになぜか憎めない。
障害者だからって何も我慢することはない、やりたいように生きてやれという意思を感じ、それが家族の絆にも繋がっているように思われた。
そのうえで唯一の健常者であるルビーが、その絆にすっぽりと嵌りきれない様子が丁寧に描かれているのが良かった。

・音楽 9
本当は10をつけたかったが、今後見るかもしれないRRRで13ぐらい付けないとならなくなるので9。。
特にEDの曲は素晴らしかった。

・演出 9
オープニングの船上での歌唱から始まり、最後は耳の聞こえない父親に喉で歌声を伝えるなど、歌うシーンの演出に大きなこだわりを感じた。
特に歌っているシーンで突然すべての音がシャットアウトされ、ああこれが聴覚障害者の世界なのかと実感させるところは鳥肌が立った。

・主演 8
凄く可愛い( *´艸`)
これぞアメリカ!って感じの周りの子たちに比べすごくピュアで良かった。ただアメリカではウケなさそうw

各部員の総合評価

ドラキー  :37
ラジェンドラ:40

音楽と演出の素晴らしい映画でした。大きな賞を取るのも頷けます。
無音のシーンはそうきたかと思いました。個人的には先生のキャラが好きです。

次回もよろしくお願いします!


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