私が好きなもの
noteでは、実験的に好きなことを書き綴ってみたいと思います。
とりとめのない文章になるとは思いますが、好きな人はお付き合いくださいませ。
読書(エッセイに限る)
若いころは、それなりに大作も読んでいたのですが、
集中力が年とともに落ちてきました。
でも、本は読みたいw
いろいろ探りましたが、一番落ち着くのがエッセイと判明。
これからいろいろな作家さんのエッセイを読む予定ですが、
今、ヘビーローテーションで読んでいるのはお二人のエッセイ。
昭和の香りが好きな方にはお奨めです。
向田邦子さん
もう、女性でこの方を超えるエッセイストは出ないんじゃないかと、
勝手に思っています。
この方の描写の最も素晴らしい所は、食べ物の描写。
文章からにおいが立ってくるような気がします。
そして、生き生きと描かれる登場人物。
これがね、なかなかこの方、好き嫌いが激しい人と見ましたね。
嫌いと思われる方へのアイロニーたっぷりな描写。
好きな方への熱の入れよう。
なんて頭がいい方なんだろうと、いつも感動してしまいます。
昭和の時代を味わった者の特権ですねw
描かれているのも昭和の風景が多く(当たり前ですが)、
「わかるなあ~」と思う事が多々あります。
父親に対するちょっと曲がった感情がいろんな所で垣間見ることができます
これは男性を見る目が変わるだろうなあ~と思います。
(大変厳しい方だったらしいですね。鉄拳制裁当たり前の方だったらしいです。)
それが如実に出ているのが、「父の詫び状」でしょう。
読んでいて楽しくて、時が流れるのを忘れてしまいます。
航空機事故で早逝なさったのが本当に惜しまれます。
古川緑波の昭和日記
昭和の爆笑王といえば、エノケンさんを思い出す方が多いでしょう。
(そこで、たけしさんやさんまさんを思いださないのが、すでにこの本にどっぷりはまっている証拠だったりしますw)
でも、昭和の前期は古川緑波(ふるかわ ろっぱ)さんが大人気だったのです。
早稲田大学を出たインテリ。
雑誌の編集者を経て、喜劇役者に転じます。
グルメでおでぶちゃん。(怒られそうだ)
気難しいけれど、愛嬌たっぷり。
子爵の家の出身だけに、偉そうにしていたらしいです。
彼は膨大、かつ詳細な日記を遺していました。
昭和の10年頃といえば、世の中がだんだん戦争に向かっていき、
物もだんだん不足していった時代。
そんな時代に、ロブスターや、ステーキ、プディングなどを日々食べていたって、信じられません。
そんな事も詳細に綴られています。
不良(という言い方にしておきましょう)にギャラを持っていかれたり、
給料日になると、取り立てが列をなして楽屋の入り口に並んだり。
舞台がはねたら、翌朝まで麻雀三昧。
かと思うと、自作の脚本を執筆したりもしていました。
もう、はちゃめちゃです。
でも、ロッパさんは、奥様と子供は大事にしていらっしゃいました。
戦前の昭和の最後のあだ花といった所でしょうか。
でも、最後の方は、芸風が古いと言われ、
後輩の森繁久彌さんに「引退しろ」と引導を渡され、
最後はひっそりと旅立ったそうです。
この作品、読むのは2回目なのですが、
なかなかにおもしろくて、私の寝る前の清涼剤となっています。
次は何をご紹介できるでしょうか。
期待しないでお待ちくださいませ~。
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