ナゴドにテラスは要らないと常々

中スポのコラムでテラスが話題になっていたようだが、私はテラス不要派だ。「打者が育たない」というなら、それをスポーツ科学的に説明してほしい。 都合の良いことを言ってくれる人だけの意見を材料に使っているところも当該コラムの面目躍如と言ったところである。

あの地獄の2011違反球ですら、ドラゴンズは82本ホームランを打っていた。しかもブランコが78試合しか出場しない中でである。
2013でも平田が15本打っている。
これだと「彼らは統一球前に育った打者ではないか」という反論がありそうだが、去年怪我する前の石川は20本ペースであった。

やはり広い甲子園をホームとする阪神。
しかし、大山や佐藤輝は育っていると言っていいだろう。長距離砲ではないが、近本もいるし木浪もいる。
話の本筋からずれるが、6月19日時点で阪神と中日はホームランは4本しか違わず、打率も5厘しか違わない。しかし得点は75も阪神のほうが多い。 根本的に野球の質が違う。

話を戻せば、結局のところ、多くの関係者がナゴドを得点不足で負けていることのスケープゴートにしているのだ。
残念ながら、選手自身が「ナゴドのせいで打者が育たない」と言っていたこともあった。
極めて寂しく思った。
そういうマインドセットを持っている時点で打てるはずも勝てるはずもない。

得点が少ない原因は、そのようなマインドセット、チームの攻撃における作戦、各打者の育成方法に加えて、そもそも素質のある打者を獲得できているのかという問題も併せて考えなければならない。

現状のドラゴンズは、有力選手に水面下で事前に指名を拒否されている可能性が考えられる。
例としては清宮幸太郎が挙げられる。他球団とドラゴンズ育成プランの資料の差が話題になったことは記憶に新しい。当時の白井オーナーが早々と清宮獲得を公言していたはずが、表向きは補強ポイントと違うという事で中村奨成指名となった(抽選に外れて鈴木博志を獲得)。

私は、ドラゴンズがロースコアで優勝してくれるなら、ホームランの飛び交う乱打戦で負けるよりよっぽど楽しい。
特に2011は感動的であった。

テラスを付けてホームランを増やして、見かけだけ派手にしてお茶を濁すという寂しいことはしないでいただきたい。
やはり勝利が最大のファンサービスである。

テラス設置の要否以前に、今のナゴヤドームで勝つ前提の編成や作戦ができていない時点で、球団として何かが間違っている。

今の中日新聞社が強いチームを望んでいるかどうかは何とも言えないが。

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