ウイッチベルの旅々  ~ 小説と声優の街 ~


 偶然って、あるものなのですね……。

 私がファイナルファンタジー(以下、FFです。)の記事を書いていたら、その数日後にFFの最新作のPVがYouTubeで公開されていました。
 今まで散々「今のFFはFFじゃない! まったく違うRPGに成り代わってしまった……」と嘆いていた私ですけれど、ちょうどSteamのFF6ピクセルリマスター版をクリアーしたタイミングだったので、その最新作のFFのPVを、私にしては珍しくじっくりと見てみようと思いました。
 詳しい内容を知りたい方は、どうぞYouTubeで検索してください。

 ――私なりの感想というか想像するストーリーを、そして気になった事柄を書こうと思います。

 私がFFのことをじっくりと思うようになったのは、プレステ2のFF10とその続編が最後でしょう。
 もう……20年くらい前になりますか?
 その当時でも、私がFF10を遊んでいるときに「これは、もうFF離れしているな……」と思っていました。
 私が思う理想のFF像というのは、悠久の歴史の中に生きる人間と魔物、武器と魔法でしょうか?

 遠い向こうに見えるのは城の塔――
 城下町に活気があり、人々の営みが生き生きと感じてくる――
 騎士がいて、魔法使いがいて、そして魔物がいる世界――
 クリスタルにまつわる預言に基づいて、集う主人公たち――
 飛空艇から見つめるこの世界が……どこまでも遠くて――

 こんな感じでしょうか?
 FF10で悠久の歴史は感じられませんでした。
 そして、続編では飛空艇すら無くなったと思います。
 世界よりも3Dで作ったヒロインの美貌? それをメインに優先して……今流行りの、

『アニメの声優は女性がすべてだ――』

 ちょっと過言ですけれど、FF10ではそのヒロイン『ユウナ』を売る――失礼、魅せるための物語になっていたのです。
 そうなるのも当然で、RPGを遊ぶゲームファンのほとんどは男性であり、主人公も男性がほとんどでしょう。
 女性がRPGの主人公という作品を、私はたぶん知りません。

 ――少し余談ですが、
 私の小説『聖剣士リヴァイア物語』の主人公はリヴァイアという女性です。
 どうして女性を主人公に設定したのかと聞かれれば、それは(私が勝手に想像する)アニメ化のときのための、アニメファンへのサービス精神というか……セオリーというか、要するにこれはエヴァのころから始まったと思いますけれど、アニメでは女性の声優にかなり関心をもって見てくれる傾向が、とても強いからです。

 本来、男性を主人公にして物語を作っていくのが常道と言っていいと思います。
 ヒロインという存在は、あくまでも物語に華を添えることが役割だと思っています。

 だいたい、人気作品の主人公は決まって男性――

 鬼滅の刃とか、ドラゴンボールも、それに、リゼロもそうでしょう。
 女性心理から考えて、女性は主人公になりたがらない気持ちがあるのだと思います。
 そういうことから、私の小説の主人公であるリヴァイアは、なんていうか単発的なOVAくらいが丁度良いのかもしれませんし、正直、私は男性を主人公にした物語は好まないのです。

 男性を主人公にした私の小説もありますよ!

 なぜ、こういう話を書いたのかというと……それはこれからわかりますから。
 FF10と続編以降、私はFFを遊ばなくなりました。
 理由は先に書いた通りです。
 まったく違うゲームになってしまったと書きましたが、恐らくほとんどのFFファンが私と同じ気持ちになったのだと思っています。
 ピクセルリマスター版のFF6を遊んだ私と、同じ時代を生きたFFファンでしょう。
 バトルモードを見ていると「これってアクションゲームじゃね?」と、これは私がその後のFFの情報を知ったときの第一印象でした。
 たぶん、アクティブモードを更に進化させた結果のバトルモードなのでしょうね。

 なんか……違ったんですよ。


 私が『聖剣士リヴァイア物語』の参考として、YouTubeでリヴァイアサンを検索して見つけたFF作品がありました。
 私はまったく遊んだことのないRPGでした。
 リヴァイアサンというのは海の魔物の親玉で、神話にも登場すると思います。
 FFシリーズとしてはFF3からの召喚獣として有名ですね。
 このFF作品も、バトルモードがアクションゲームのようでした。
 私は、ああ……やっぱりかと素直に思いました。

 それでも、リヴァイアサンを登場させたことは、それもフルCGで描いたことは私は高く評価したいと思います。
 2Dのピクセルのころとは違う、リアルな海獣をYouTubeで見ることができて、私は「リヴァイアサンってこんな生き物だったんだ……」と興味深々になったからです。
 そこに登場したのは、一人の女性でした……。
 その女性は巫女のようで、詳しくはしりません。
 ヒロインなのか、重要人物としての登場なのか、RPG全体におけるキーパーソンなのかも調べていません。
 当然、遊んでもいませんからまったくわかりませんけれど、主人公でないことは確かだと思います。

 なんだか、ヒロインにこだわっていると思われるかもしれませんけれど、それがどうしてなのかは後半に書くことになります。
 先にも少し書いたのですが、アニメの話につながるのです。


 ――ここから、私がYouTubeで見たFFの最新作のPVのことを書きます。

 率直な感想として、
 歴代のFFファンであるならば、誰でも知っている召喚獣を前面に出してきたという思いです。
 そもそも、召喚獣――召喚魔法で人気を勝ち取ってきたFFだと思います。
 FF7なんて、召喚獣が多すぎて理解できないくらいでした。
 召喚獣がFF7に多く登場したからもあって、今でも人気のあるFFの代表作になっていますから。
 リメイク版も登場して、凄いですねフル3DのRPGとして生まれ変わったのですよ。


 私の考えるところ、FF最新作のストーリーはこんな感じでしょう。

 召喚獣で世界を支配しようと企んでいる帝国――
 召喚獣になってしまったことへの後悔に生きる者たち――
 召喚獣を制御できなくなってしまった、のちのラスボス――?
 召喚獣である自分を責めて憎み、辛く生きている主人公――
 召喚獣を倒すことができるのは、召喚獣だけ……。

 従来からのFFファンからの支持を得たいために、全面的に召喚獣を出した最新作でしょうね。
 タイトル画を見ると、フェニックスとイフリートが対峙している様子が描かれていました。
 イフリートになるだろう者は、主人公だと思います。
 一方の、永遠の命を生きるフェニックスは、主人公の弟なのかもしれません。

 フェニックスになったその人物を、イフリートはどうするのでしょうね?
 倒すのか? 永遠の命を生きるフェニックスをどうやって倒すのでしょう。
 助けるのか? どうやって……
 世界が永遠を司る召喚獣に支配されていくとき、主人公はイフリートでどう立ち向かっていくのか……
 イフリートって、そんなに強力な召喚獣じゃないですから。


 歴代のFFファンを、もう一度取り込みたいとスクエニは願っているのかな?
 というよりも、ファンから敬遠されてしまうFFを作りたくなくなったのかもしれませんね。
 ドラクエにスライムが登場しないなんて、そんなのドラクエじゃない!
 スクエニは原点に回帰したのでしょう……、自分たちが今まで作ってきたFFの良さは何だったのか?

 アクティブモード―― それは継承している!
 チョコボ―― なんとか登場させた!
 魔法―― 言わずもがな!
 城か? その通りだ!

 召喚獣―― 残すは、これかもしれない!

 歴代のFFファンから見捨てられないようにも、スクエニは最新作では召喚獣を前面に出して物語を作っていこうと考えたのでしょう。
 それは、私は正しい判断だと思いますよ。
 こんなにもフル3Dで綺麗な絵を描ける時代ですから、迫力ある召喚獣を魅せることは正しいでしょうね。
 ラスボスだけじゃなくて、最初から召喚獣で敵味方にわかれて描いていくほうが、魅せるためにはいいアイデアなのですから。

 最新作でファンが回帰してくれれば、スクエニはとても嬉しいことでしょう。
 でもね――





 私が、ひとつ疑問に思っていることがあるのです。
 それも、勿論のこと召喚獣の話ですよ。

 今回のFF最新作のPVを見ていて、FF3から登場している『リヴァイアサン』をどう見ても排除している感が強く出ていることを感じました。
 スクエニの考えはこうでしょう。
 というよりも言い逃れですか?


 今回のFFはフェニックスとイフリートという火属性の召喚獣がテーマだから、対に位置している水属性のリヴァイアサンは遠慮してください……


 だったら、シヴァはどうなるのですか?
 氷属性――それって水じゃないですか?
 氷だって火属性と対にあるじゃないですか!

 バハムートとオーディンがPVに堂々と登場しているのに、同じ時期に活躍したリヴァイアサンをPVから排除するなんて、これちょっと違うでしょう?
 最新作にまったくリヴァイアサンが登場しないのであれば、このFFは……はっきり言って駄作でしょう。

 言い切りますから――

 久々にFFの最新作を買いたいという気分も、これでおじゃんですよ。
 今後、二度とこのような中途半端な設定をしないことを願います。
 FFはRPGファンみんなのゲームでしょう?

 そうは、思いませんか?

 私に気を使うことなく、堂々とファイナルファンタジーを作ってこその私が好きになるファイナルファンタジーだということを、どうか忘れないでほしい。
 この気持ちは、ファイナルファンタジーファンすべての思いでもあるのですからね。



 実は、ここからがこの記事のメインなのです。

 ――ヒロインや女性の声優のことを書きました。
 ここからの文章は、私の小説を知らない人にはチンプンカンプンな内容だと思います。

 私は、自分が書いてきた小説――ラノベの登場人物の声優を決めてみたいと思った!

 ……ほんと思い上がりな、まだアニメ化のアの字もないというのに何言ってんだ?
 その通りだと思います。
 でも、別に私はアの字を捕捉したいがために、登場人物の声優を決めようとは思っていませんよ。

 小説を書き続けているとね……。

 文字だけでストーリーが進んでいくことに、結構さみしさを感じてくるのです。
 具体的に自分が物語ろうとしている登場人物という存在は、どういう感じなのか?

 見た目は?
 性格は?
 そして、声は――?

 藤子・F・不二雄が、はじめてドラえもんの声を聞いたときに「ドラえもんって、こんな声をしていたのですね」と声優に語ったとか。

 私は数年前に、『さくら記念日』という、アニメ会社から距離をとるための記念日を作りました。
 それまでの間、いくつものテレビアニメを見続けてきました。
 この記念日もついこの間だったので、これも時期的には偶然でした。

 どうせ、これから距離をとるならば、リクエストというか理想くらいは書かせて残させてください!!

 つまり、私は今まで自分のラノベのアニメ化をさんざんネタにしてきたので、だったら声優くらい自分で選んでみようかな……と思ったことをです。
 これから書き残す内容は、私の考えに過ぎません――
 もしも、私がこの世からいなくなった後にアニメ化するのであれば、この考えを参考にしてくれれば幸いです。



 新子友花   ――   釘宮理恵

 私のメインラノベの主人公です。
 この声優を知ったのは、血界戦線のホワイト、それと緋弾のアリアだったと思います。
 最近では、ヴァニタスの手記に登場するクロエです。
 新子友花は「んもー!!」というおたけびと共にツンデレな表情と仕草が特徴的なので、この声優の声が、私にはいちばん理想的な感じです。
 人気があるから選んでいるのではなくて、純粋に上手いと思うしピッタリだからです。
 
 


 大美和さくら  ――  佐藤利奈

 ラノベ部顧問であり、国語教師です。
 この声優を知ったのは……幸腹グラフィティですね。因縁で不服ですけれど……。
 それから、すのはら壮の管理人さんであります。
 別に因縁があるからではなくて、もともと大美和さくらのイメージとして佐藤利奈という声優が演じてきたキャラクターを念頭にして書いてきた私だからです。
 この声優のような、温かみが見える声だからこそ選びたかったのですよ。



 ジャンヌ・ダルク  ――  茅野愛衣

 聖人ジャンヌ・ダルクさま~でお馴染みのキャラクターです。
 この声優で私がよく知っているのがソードアートオンラインのアリスで、この素晴らしい世界に祝福をのダクネスです。
 戦う女騎士――ジャンヌ・ダルクも戦争で戦ったことがありますから、この視点から私が結論した声優が茅野愛衣でした。
 女性なのに、どっしりとした声であることもジャンヌ・ダルクのイメージにピッタリなのです。
私のイメージですけれど……。



 リヴァイア  ――  茅野愛衣

 私が想像する理想的なRPGラノベの主人公です。
 先に書いたジャンヌ・ダルクと同じ声優です。
 これは、私が意図して同じにしています。
 その理由は、新子友花のラノベとリヴァイアのラノベの共通項として、ジャンヌ・ダルクとリヴァイアを同じ声優にしたいと私が勝手に思い描いているからです。
 ぶっちゃけ、リヴァイアの声優ははじめから茅野愛衣が理想的だと思っていました。



 レイス  ――  佐倉綾音

 いつの間にか、重要キャラクターにのし上がってしまったアルテクロスの姫です。
 私がずっと前に『チーム佐倉』なるものを作ったから、佐倉つながりで選んだ……のでは決してありません!
 ご注文はうさぎですか? のココア、僕のヒーローアカデミアのお茶子の声優です。
 とても明るい女の子だけれど、芯がある感じ――
 一途に頑張るのだけれど、なかなか上手くいかない――
 スラム育ちのレイスが仲間たちと冒険を乗り越えていこうと、姫としても……という背景をこの声優でしたらベテランに表現できると思いました。




 チウネル  ――  阿澄佳奈

 謎々をテーマにしたラノベのヒロインです。
 この声優は、のんのんびよりの越谷小鞠、憂国のモリアーティのミス・ハドソンです。
 基本的にツッコミ役が上手い声優と思っています。
 それも、自分のキャラの良さを活かしながらツッコんでくれる声優でしょう。
 この謎々をテーマにしたラノベには、チウネルの他に主人公のトケルンと、幽霊の女の子であるナザリベスが登場します。
 これをカレーライスで例えれば、ライスがトケルン。カレーがチウネル。
 そして、福神漬けがナザリベスという幽霊の女の子です。
 ライスは変わりようなく、福神漬けはカレーのメインではありません。
 メインはカレーであるチウネルの旨味――

 のんのんびよりを全話見てきたから、自然と阿澄佳奈という声優を思い出したのでしょうね。




 以上!

 私のリクエストって、ほんと欲張りですか?
 でもね、これくらいじゃないとリクエストって通りませんよ!
 だって、作る前から遠慮してはダメだと思うからです。


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