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ナナニジ9th所感誰よりも早く書いてやった

棒付きドラゴンです。YouTubeもみてくれよな!

暇だった濃厚接触者になって自宅待機を命じられていたので9thを耳無くなるまで聞いて思ったことを書いたってわけよ。


曇り空の向こうは晴れている

日向坂46の『君のために何ができるだろう』を手掛けた田靡達也(たなびき たつや)さんと中山聡(なかやまさとし)さんのコンビによる共作。この曲もゆったりとした綺麗形のサウンドに、すこしひねりを加えたリズム隊がいることでノリのいい曲に仕上がっているという印象がありました。

ピアノとヴァイオリンの他に、クラベス(木製打楽器)やゼンマイを巻くような音、ベルが入っていたりと音の種類は豊富です。シンセサイザーのプラック(?)なんかを聞いて思い出すのはゴスペラーズの『告白』ですね。これもメロウなメロディーと裏腹に楽器の種類はかなり多岐で面白い曲なので聞いてみてください。

サビの前後が急に静かになっている構成は『ムズイ』に近いものを感じました。対称的なのはロングトーンが多い『ムズイ』に比べて「死にたかった」「疲れちゃったのかな」などタ行をはじめとする途切れる音が多いことでポップさが増している点ですかね。

2番Aメロでのセリフは音の重なりが少ない演出によって今までのセリフパートとは少し違った趣向を感じます。ミュージカルっぽいといいますか、どうも劇を見ている感覚になります。インストを聞いたらここだけ穴が開いてるのが解るっていうのは、無かったような気がしますね。

打ち上げ花火の拒否権

『覚醒』のYU-JINさんですね。覚醒と同じニ短調っぽいなので曲を聞いただけでも当てられるかもしれません。管楽器が懐かしさを演出しているのも似ている部分ですね。言うなれば中森明菜感でしょうか。

天城サリーさんの歌声がリードしているように感じました。あとは麻丘真央さんの声も良く聞こえますね。『孤独は嫌いじゃない』でのあの河瀬詩さんも目立っていていいと思います。あとエレキギターの使い方が満点すぎますね。めちゃくちゃかっこよくて気持ちいいので耳コピ勢は早く動画を上げてください。

君は誰だ?

『OVERTURE』、『Rain of lise』の大凪樹(読み方の銘記無し)さんと、『僕らの環境』で作曲に参加した永野小織(ながのさおり)さんの共作。大凪さんはベースに特化した音作りが売りのようで、この曲では顔役となるピアノのメロディーは、まさのその役目を果たしていますね。

ユニット曲然としているというか、これにキャラクターが町を駆け巡るPVなんかが付いても違和感は無いでしょうし、冒頭で聞こえる街の雑踏なんかもより効果的になると思います。サビ自体は電子なサウンドなのでそこもギャップがあって面白くて遊び心のある曲だと感じました。Cメロのレコードを逆回転させる音(四畳半神話大系の最後に鳴る音)なんかもライブで聞くのが楽しみですね。

この低音のピアノ、完全にアイカツ!の『pretty pretty』ですよね。

「僕が探す 僕が探す 僕が探す」と、同じ歌詞を3回繰り返すのも、僕らの環境(「転がってく 転がってく…」)であったように、テンポの調整を歌詞でする技を見ましたね。こうすることで速い曲でも言葉の印象を残せます。清井美那さんの声は晴れた日のベンチでひと際輝いてると思います。ガラッと変えてきたとも、いままでの先にあるものを聞かせてくれているとも感じられる楽曲ではないかと。はやく生の相川奈央さんに「僕」って言って貰いたいですね。俺は誰だ?

カントリーガール

『神様に指を差された僕たち』のカトウリョータさん、『僕らの環境』に参加した長沢知亜紀(ながさわちあき)さんの共作。イントロで説明を一瞬で終わらせているのがとてもいいと思いました。こういう曲は源流のもの以外では、トイストーリーのウッディの曲で聞いた気がしますね。(Woody's Roundup)

ウエスタンな楽曲はそれこそ中森明菜感なんかよりはるかに懐メロなわけですが、そこに可愛い女の子の歌唱が入っているのが現代ナイズドの部分となっていますね。ヨーデルみたいな音楽もクセはあれどこういう曲からしか接種できない楽しさってあるんですよね。リバイバルの一環としては他のアイドルグループにもできない感じがあって、掴んでやったぞという意気込みで聞いちゃいました。

パンパンパラララーって言ったりと自由な感じがカントリーな部分を裏付けていてより完成度を上げている気がしますね。涼花萌さんと椎名桜月さんのパートが全部好きかもしれません。土がついた青春って歌詞とかも好きです。

西條和さんの声がいつもより少し高く感じます。音の籠りが無くて、綺麗に前に声が出ている気がして、気の抜けたサイダーがまた一歩甘くなったと覚えました。セリフから察しますよね。収録マジで楽しかったろうな。

読みかけの漫画

黒沢和貴(くろさわかずき)さん。この方KAZという名義で活動もしていて、そちらで調べてみると美元智衣さんと夫婦で音楽活動をしていたりするようです。作曲は2001年からでつまり懐メロ懐メロいってきましたが、この曲もブッチギリで渋いです。何故ナナニジに曲を作る流れになったのでしょう…

イントロの階段のように転調していくところだったり、アウトロのギター痺れますね。エフェクトを使って展開も作っていますし、あとは歌い出しが新メンバーなんですけど(カントリーガールも椎名さんが歌い出し)、ここの月城咲舞さんの声がかっこよすぎました。これは蛍光灯再生計画も新しい鋭さがあって最高ですね。



まとめ

懐かしさと死生観のアイドルグループなんだなぁ、と改めて思ったシングルでした。またカッコよさというところに正面からは向かっていって無い感じもらしさを感じました。

ツアーが終わったらまた変わるだろうと思い若干焦りつつ書いたので気に食わんなと思った未来の僕がこのブログを消しに来るかもしれませんね。

ターミネーターじゃん


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