★読書愛好会(57)

弁護士事務所のバイトに加えてバーの仕事もやってますのでかなり忙しい毎日になりました。下手な考え、休むに似たりと決めましたので肉体労働は大歓迎です。単純作業をしていると雑念がすっかり消えて無の境地になります。

バー「はやし」の仕事はなかなか楽しいですね。いろんなお客さんの興味深い会話を無料で聴くことができます。

カクテルの名前もたくさん覚えましたが作ったことはありません。林マスターは高校教師をやめたあと銀座の老舗バーで三年修業したそうです。カクテルって奥が深いんですね。

店に来るお客さんで40代後半の男性がいるのですが一人で来ることはなく、必ず女性を連れてきます。しかも、しょっちゅう相手が変わります。(笑)

同伴女性はみなさん女優並みに綺麗な方々で楽しそうに男性とお酒を飲んでいます。男性がカクテルを三杯、女性が二杯飲むとお会計です。だいたい一万円くらいでしょうか。その後二人が何をするのか分かりませんが電車はないし、タクシーでどこかに行くんでしょうかね。

30代後半の女性で、必ず一人で来る人がいます。いつもカジュアルな格好です。店内で流れるJazzを聴きながら煙草を吸い、静かに飲んでいます。彼女はカクテルを二杯飲んで帰ります。どんな仕事をしているんでしょうね。こちらから聞くことはありませんが。

彼女はギムレットやドライマティニをしょっちゅうオーダーします。けっこうお酒が強い人じゃないかなあ。

彼女とは一度だけ会話したことがあります。「学生?」と聞かれたので「はい、そうです」と答えたら「ふーん。。」、、これで会話完了です。

飲食店の仕事というのは曜日、天気、景気などにより売上が上下するんだろうな、と感じました。週末は混みますね、やはり。満席のため入店をお断りする場合もあります。

偶数月の15日のみ、必ず来る老人がいます。そのおじいちゃんは時間をかけてマルガリータを味わい、それを飲み干したら二千円払って帰ります。なぜ偶数月の15日なのだろう。父に聞いたら「年金の支給日だからじゃないか」と予想してました。

水曜日、木曜日は比較的客数が少ないです。そんな日はひたすらグラスを磨いています。氷を割る仕事もあります。

夜中の二時に閉店し、店内の片付けをして退勤し、家に帰ると二時四十分ぐらいです。当然ながら父は寝ています。

僕は入浴して、朝の段取りを整え、それから自室で二時間ほど仮眠します。朝六時に起きて父の朝食の準備、弁当作り、ゴミ出し、靴磨きなどをやり、父を送り出してからもう一度、午前十一時まで寝ます。それから大学に行き、午後の講義に出る。

バーに出勤する日はだいたいこんな感じです。つまり、翌日に午前中の講義がある日はバーに出勤できません。これは林マスター了承済みなので何等問題ありませんが若干変則的な生活になるのでバーの仕事を他の仕事と並行で長く続けるのは難しいと思いますね。弁護士事務所の仕事も楽しいのでもうしばらく続けたいです。

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