★国語教師(15)

茶太郎を二週間に一回我が家で預かります。これは睦美が言い出したことで一種の予行演習だと。ナオコさん、父はとても喜んでいます。

まあ、赤ちゃんの世話というのはいろいろ大変ですよね。急に熱を出したり夜中に泣いたりしますし。でも茶太郎を抱いてミルクを飲ませていると生き物が生き生きと生を全うしてる感じが伝わってくるんですよ。ごくごくとミルクを飲んでいる茶太郎を見ていると前向きな気持ちになります。

おむつ交換なども難無くできるようになりました。近所の公園に連れていくこともあります。

睦美が茶太郎を抱いて三人で電車に乗ることもあります。そうすると必ず、主に年配の女性が声をかけてきます。まあ可愛い、男の子?と。他人は間違いなく茶太郎を僕たちの子供と勘違いしています。しかしそれをわざわざ否定することはありません。

韓国料理屋に茶太郎を連れていってもおそらく店は何も言わないと思いますが父の判断で今は行かないことにしています。茶太郎が急に泣き出す可能性もありますから。他のお客様の迷惑になりますからね。

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学校の授業は50分で1Classに対して週三日実施します。一学年が5Classありますので週15回、授業をする必要があります。なお、各Class教える内容は同じです。Excelで授業の管理表を作っておりまして、それを見れば「一年A組に○○を教えた」といった内容をすぐに確認できます。

進学校なら使う教材も大学入試問題の中から選んだりする必要があると思いますが僕の学校は進学校ではありませんし、まだ一年生ですから大学入試を強く意識する必要はありません。自由に僕が好きな文章を選んでいます。

一学年200人のうち、僕の授業を記憶に留める生徒はすごく少ないと思いますね。より多くの生徒に強いインパクトを与えようとがんばることもできますが、林マスターはそれをやって二年で燃え尽きたと言ってましたよ。全生徒が英検一級を取得できるように、とがんばったそうです。

僕は今の仕事をできるだけ長く続けたいので一定の熱意は保ちつつも、がんばり過ぎないように気をつけています。寝ている生徒も放置です。テストの点数が悪い生徒にも何も言いません。授業は興味がある人だけ聞けばいいよ、と。

一方の睦美は三年で燃え尽きると決めているためすごい熱意で仕事してますね。茶太郎を寝かしつけているとき横で本人が爆睡してますので。(笑)

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