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★読書愛好会(92)

たまに深夜、父にラーメンを作ります。インスタントではなく、生麺を用いてスープも自作です。だいたいは味噌味ですね。

トッピングは鶏チャーシュー、ほうれん草のおひたし、ネギ、海苔、コーン。キムチを少しだけ乗せる時もあります。

寝る前の食事は身体に悪いそうですが、たまにはいいじゃないですか。父はこのラーメンを「リュウラーメン」と名付け、たいへん気に入っています。お前、店を出したらどうだ、と。(笑)

今朝は鶏チャーシューを煮込みながら読売新聞の人生相談を読みました。

【17歳の男子高校生。来年、成人を迎えますが、期待と同時に、ある種の焦燥感に駆られています。

17年間は、あっという間でした。年を取るにつれ、時間の経過を早く感じるそうなので、きっとあっという間に年を取り、死んでいきます。今まで特に成果をあげたことも秀でていたこともなく、このまま平凡な人生を送るでしょう。

それが悪いとは思いませんが、このままでいいのか、何か特別になりたい、特別な人生を送りたいとも思います。生きる意味や人生とは何だろうと考えます。

特別になるためには努力が必要と理解していますが、努力しても何にもなれなかったら、人生に意味はあるのでしょうか。

努力そのものに意味があるともいいますが、いまいち、ふに落ちませんし、納得できません。短い人生の一日一日をどう過ごしていくべきですか。(大分・U男)】

なんか、ちょっと前の僕と似たような悩みを持ってる人だなあと感じました。母が生きてるとき家庭内は暗黒状態で、なるべく早くこの両親と別れたい。こればっかり考えていたんです。東京からかなり離れた場所にある私立大学を検討していました。

その後、たまたま部長から求愛されて恋人同士として付き合うようになり、人生が変わりました。母の死もかなり生活に影響しました。あれだけ大嫌いだった父のことを大好きになってしまった。

家事、学校の勉強、バイト。この三つを日常的に繰り返し、僕は生の苦しみを忘れた。生に苦しむ暇がないくらい用事に追われた。

父の弁当、夕飯作り、換気扇やエアコンの掃除、食器洗い、洗濯、部屋の掃除やゴミ出し、買い物、マンション管理組合参加。何かに悩んでいる暇が全くないくらい次々TO-DOがあるわけです。

この高校生に対するアドバイスは特に何も浮かびません。何か好きなことがあれば、それに熱中するとか、そんな感じがいいかもしれません。僕の場合は部長との恋愛でした。

経験上言えるのは、「考え過ぎは脳の毒になる」、ですかね。出口なし、ぐるぐる同じところを回っている状態を回避するには、思考をいったん中断したほうがいいです。

今の自分は解決方法を知らないんだな、と自分に引導を渡す、あるいは休養を与えるイメージです。知能が少しは進化しているはずの、未来の自分に期待しましょう。下手な考え、休むに似たり、ですよ。

死について徹底的に考えるのも有効です。死により、何を失い、何を得られるのか。死により、何から自由になれるのか。死を知れば知るほど、生の意味がくっきり浮かんでくるかもしれませんね。

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