★マッチ売りの才女

ハルカは女子大に通う十九歳だが夜は都内でマッチを売っている。値段は五千円で、マッチの中に入っている紙が

赤→十秒間のハグ

白→公園内の暗いところで、お口で。

青→ホテルで○○○

以上のサービス内容である。なお、白と青の紙は箱に入れていない。(笑)

アイドル系統の顔立ちで明るい接客をするためハルカは大人気である。主に恵比寿、赤坂などの路上でマッチ箱を販売している。

実はハルカの母親は難病で歩くことができず、車椅子生活なのだ。そして母は身体障がい者でも運転できる車を使って自力で、あちこち旅をしたいという希望を持っている。

ハルカはこの母の願いを叶えるため、このようなアルバイトを思い付いたのだ。五千円払い、ハルカとハグをして満足顔で夜の街に消える男たち。彼らは箱に赤い紙しか入っていないことを知っているのに、何度もハルカのマッチを買う。

先日、車を発注した。もうすぐ、母に車をプレゼントできる。仕事が終わり、コンビニでアイスを買ってそれを食べながら軽い足取りで家に向かうハルカであった。

実は副業で風俗ライターをやっている筆者は渋谷で、ハルカに取材をしたことがある。筆者はマッチを買い、ハルカとハグをした。ハルカはハグが終わったあと筆者の頬にキスをして、「宣伝、よろしくお願いしますね」と言ってニッコリ笑った。

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