★読書愛好会(91)

運転免許をどうしようかと考えました。就職する前に取得したほうがいのかな、と。

今のところ全く必要性を感じませんが、いつか車の運転が必要な場面が来るかもしれません。部長も全く同じことを考えていて、子供五人を乗せて大型車でドライブしたら楽しいのではないか、観光地でレンタカーを借りる機会もあるだろう、と。

群馬の合宿免許に一緒に行こうよというので父に相談したところ、行って来いよというので申し込みました。近くに温泉もあるようです。部長が「なんか、新婚旅行みたいだよね」と言って微笑みました。

合宿費用は全額を僕の貯金で出すことにしました。今まで貯めていた分が初めて威力を発揮しました。父が「俺のときは親が全額出してくれたから」と言って五万円くれました。

二週間ほど群馬に滞在し、僕たちは無事に免許を取りました。初めて路上教習をしたときは巨大なトラック、挙動が読めない高齢の歩行者などもいてたいへん緊張しました。

車の免許は取りましたがこれを使う機会はたいへん少ないでしょうね。使う機会が少ないということは運転技術の向上も難しいということです。侍が刀を持っているのにそれを使わないため刀が錆びて使えなくなる、という話に似ているな、と思いました。

英語もまた同じかも。僕の日常で英語を使う機会って皆無なんですよ。杉並学院には英語の先生が何人かいて、一人はアメリカ人なんですが彼女は日本語がペラペラなんです。

学校で英語を教える必要性はあるんでしょうか。90%以上の生徒は一生、全く英語を使わない世界で生きていくんです。それなのに小中高では多大な時間を使って英語を教える。まるで、使わない運転免許みたいに。

英語は本人意志による、完全な選択制にしたほうがいいんじゃないかと僕は思います。日本人の大半は「結局使わなかった英語能力」という名前の、錆び付いた刀しか持ってないわけですから。

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