★読書愛好会(23)

新宿デートの余韻はまだ続いています。部長の頭脳(価値観、考え方、感性など)、及び肉体(快感のツボ)についてさらに理解が深まりました。近いうち、その内容を書いてみたいと思います。

三年生は夏休みが過ぎると部活を引退し本格的に受験勉強を始めます。新しい部長は二年生の中から選ばれます。部長が「リュウ君、部長になりたい?なりたいなら権力を使うよ?(笑)」と聞いて来ましたが僕は断りました。三年生になったら部活はほどほどにして勉強に集中したいからです。

新しい部長は二年生の女子と決まりました。隣のクラスの生徒ですね。会話はほとんどしたことがありません。かなり真面目な雰囲気です。目が少し離れていてヒラメみたいな感じですが決して不細工ではありません。

僕は相変わらず成績が好調で学年十五~二十位くらいをキープしており、千葉大学文学部には合格確実と担任が言ってました。部長も東大合格は確実のようです。文一(法学系統)にしようかな、などと言っています。

さて、僕の就職ですが、今は全くのNo Ideaです。大学は四年もあるわけだし、ゆっくり考えようかな、と。

さっき学生の就職人気ランキングを調べたら有名企業がたくさん出てきましたね。伊藤忠商事とか三菱UFJとか。JRも人気があるんですね。キーエンスという会社は給与の高さで有名みたい。

僕は社会を全く知らないので大学生になったらたくさんバイトしようと思いました。実際に働いてみて初めて分かることって、あると思うんですよ。

父親の会社をネットで調べたら大株主が丸紅と出てきました。丸紅の子会社なんですね。僕が丸紅に入社したら父親は僕の子分になるんでしょうか。(笑)

部長は法学部に入り弁護士になるのかな?と思いましたが「いちおう弁護士の資格は取得するが弁護士の仕事にはそれほど魅力を感じない」と言ってました。大学二年か三年になったら司法試験を受けるそうです。

「え?部長、弁護士には興味ないんですか?」と聞いたら

「比較の問題だ。法律的な知識を活用して企業とか個人の味方になり、戦いに勝利する仕事より、君のYシャツにアイロンをかけたり君にお弁当を作ったり、君がただいま~と帰ってきたら、おかえり~と言って抱きついてキスするのが百倍楽しい」と言っていました。

東大を卒業して専業主婦というのはすごくもったいない感じがしますけど、それは僕が「高度資本主義」「経済力至上主義」という宗教に毒されているからでしょうね。

部長は大学を卒業したら数年間外資系のコンサルタント会社に勤務し、それから主婦専業で生きる、と言ってました。部長はまるで旧ソ連の計画経済みたいに未来をきっちり見据えているんだな、と感心しました。

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