★国語教師(29)

武蔵野大学附属千代田高等学院の日野田直彦校長はなかなか興味深い人物です。

【1977年生まれ。

10代のほとんどを海外の学校で過ごし、帰国後は同志社国際中学校・高等学校で学ぶ。

同志社大学卒業後、大手進学塾に入社。

2008年奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校の立ち上げに携わる。

2014年、大阪府の公募等校長制度を通じて大阪府立箕面高等学校校長に着任、4年間で海外トップ大学への進学者を多数輩出するなど、顕著な進学実績を残した。

2020年4月より現職。

著書『なぜ、「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?』(IBCパブリッシング)はベストセラーになった】

千代田高等学院は生徒数が減り続け廃校間近だったのです。ところが日野田氏を迎え入れることにより学校のイメージが激変したのです。今では入学希望者が殺到しているようです。

阿部校長、湯川先生もこの学校に注目しており、何度か視察を行っています。僕も一度視察ツアーに参加しましたが、結論としては素晴らしいの一言です。学園内が活気にあふれています。

日野田校長は以下のように述べています。

《教員の仕事とは「命令する」ではな
く生徒の思いを最大化して夢の実現をサポートすること》

これは石上先生に贈りたい言葉です。(笑)

今の子供の多くは夢を持ってない子が多いんじゃないですか。僕も幼い頃は夢がありませんでした。両親が不仲で家庭が暗かった。両親からできるだけ離れたところで一人暮らしするのが唯一の計画だったのです。夢ではなく脱走計画です。そして、そこで何をするかは全く考えていなかった。

あの頃は実に世界が狭かったと思いますね。だから湯川先生が授業中の雑談で世界あちこちの話をするのはすごく生徒に良い刺激になると思うんですよ。

プールの中で泳ぐのはあくまで生徒であり、僕ら教師の役割は彼らが泳ぎやすいよう、プールの環境を整えることだ。生徒が主役、僕らは脇役。正しい情報を提供する役目。生徒の翼を折らないこと。

他校の先生たちは山ほどの雑用で疲れきっており、活き活きと、熱意を持って教壇に立つ心の余裕がない。それはちゃんと生徒に伝わると思いますね。あー、この先生は仕事だから仕方なくやってるんだろうな、と。

生徒に勉強の楽しさを教えるのに言葉は必要ですか?僕は不要だと思いますよ。教師自身が勉強を楽しめばいいんです。僕は国語教育の研究を楽しみ、読書を楽しみ、思索の森での体験を楽しんでいます。思索の森での体験というのは、まあ、妄想のことですね。(笑)

今の僕に足りないのは旅行だと思います。学生時代は家事、勉強とバイトに明け暮れ、旅行など全く視野の外だった。しょっちゅう休暇をとりあちこちに旅をしているゆかり先生を見習わないといけないですね。

睦美に話をしたら「大賛成!アフリカでも南極でも、どこでも行っておいで」と。うーん、南極はちょっと....(笑)

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