★読書愛好会(54)

家では父のサポート、バイトは弁護士さんのサポート。僕は誰かをサポートする仕事に適性があるのではないか。専業主夫とか?(笑)

弁護士事務所のバイトはすごく楽しいわけではないですが忙しく働く先生たちのサポートということで、それなりにやりがいがあります。独身の弁護士のスーツをクリーニング屋に出す仕事もあります。先生たちの靴磨きもやってますよ。

来客の時はお茶のペットボトルを出します。これは所長の考えで、食器を洗う時間がもったいない、と。

来客は二種類で、

既に予約済み→相談者を応接室にご案内し、担当弁護士に「先生、○○さんがいらっしゃいました」と伝える

予約していない→ご用件を尋ね、所長、あるいは手の空いている弁護士に繋ぐ、

だいたいこのような感じですね。

事務所は高円寺の駅から徒歩五分で非常に分かりやすい場所にありますが、ごくまれに「事務所に向かっているが場所が分からない」という電話が入ります。え?なぜこんな簡単な道なのに迷うの?とは思いますが丁寧に説明します。

事務所の近くに沖縄料理の店があり、先生たちは仕事帰りに時折利用しているようですが僕はバイトが終わると家事があるため先生たちと一緒に行ったことはありません。

でも、部長と二人きりなら行きたいなあ。さっそく部長に聞いてみたら「沖縄料理大好き、行きたい!」と言うので店を予約しました。

この店は大人気で予約を取るのも大変でした。部長と二人、座敷に通され、海ぶどう、ゴーヤチャンプル、豚の角煮などを注文しました。部長は泡盛をロックで美味しそうに飲んでいました。僕も泡盛を水で薄めて飲んでみましたが美味とは感じませんでした。いつかお酒が美味しく感じる時が来るのでしょうか。

部長は小学生の頃、親と一緒に沖縄へ行ったことがあるそうです。僕は一度もありません。青い海、青い空。きっと楽しいところなんでしょうね。いつか部長と行けますように。

帰宅して父の靴を丁寧に、丁寧に磨きました。玄関の靴棚にはピカピカの父の靴が五足並んでいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?