★読書愛好会(55)

父は経済の専門家ではないので日本経済の今後を父に聞いてそれをまるごと信じるのは危険だと思いますね。ホリエモンの未来予測をまるごと信じるのも危険。では、誰の言うことを信じたらいいのか?

答えは「未来を正確に予想できる人はこの世に存在しない」だと思いますね。すべての未来予測はあくまで数ある可能性の中の一つ。

リーマンショックを予め予想していた人は非常に少なかったと思います。

いったい誰が、東日本大震災であれだけの巨大津波が来ることを予想していたでしょう?

結局は自分で仮説を立案して、その仮説をもとにやってみる。その後、その仮説の誤りが分かったら新しい仮説を立ててまたやってみる。この繰り返しでやるしかない。人生、試行錯誤がデフォルトではないだろうか。旧ソ連の計画経済みたいにすべてが自分のシナリオ通りに人生が進んでいる人はたいへん少ないと思う。

部長が入社しようと計画しているコンサル会社Mにしても、突然倒産する可能性がゼロではないんです。そのとき部長はどうするのか。おそらく易々と他のコンサル会社に転職すると思いますね。

彼女は「どこのコンサル会社でも通用する能力」を持っている。これが彼女の「仕事面での」特質と言えるでしょう。東大卒で司法試験合格者というのは強力な武器だと思います。

一方の僕は、簿記三級という、運転免許証レベルの平凡な資格しかない。いろんな会社で即戦力になるような特別な能力は何もない。

父は営業の専門家で、いろんな会社の営業職で結果を出せそうだ。しかし年齢的に転職が厳しくなってきた。でも父には様々なコネがある。最悪、取引先工場の社長に頼めば工場で雇ってもらえるかも、と言っていました。実際、うちの工場に来ないか、と誘われたことが何度もあったそうです。

僕に足りないのは「いろんな会社で即戦力になるような専門性」ではないだろうか。大学三年になったら、さらに真剣に将来の仕事探しをしようと思ってます。

まあ正直に言うと、一生、父のお嫁さん役でもいいんですけどね。靴磨き、大好き。(笑)

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