子どもの記録撮影におけるa7cという選択

私は妻が一人目の子どもを妊娠しているときにちょうど発売となったa7cを購入した。
子どもが生まれ、成長していく過程をスマホ以上のきれいな画像に収めていきたいと思ったからである。
子どもが一人生まれ、二人生まれ、その期間をa7cは記録した。
結果としては大満足である。

ずぶの素人のくせにいきなりフルサイズを購入したわけだが、もちろん高額な投資であったのでその投資先には迷った。
APS-Cにしようかフルサイズにしようか。どのメーカーにしようか。
よくよくある悩みである。
知人のカメラ好きから多少情報収集をし、その知人は大変熱心にたくさんのことを教えてくれたが(今思えば彼の気持ちが分かる)、申し訳ない、正直何を言われたのか全然覚えていない。
結局、コンパクトかつ新発売で高性能そうなa7cにした。
入念な事前検討ではなかったが、使って2年ちょっとになり、主観ではその使い心地はほとんど最高である。
a7cまあまあ売れたような記事は見るし、価格.comなどでも評価は上々のようだが、You Tuber?らや雑誌で見るようなプロの方々からは大した評価ではないようであまり絶賛するようなビデオや記事は引っかかってこない。
個人的にはとても満足している。初心者にはうってつけのフルサイズ入門機だと思った。それにこれ以上の高額なカメラに手を出してもいい写真が撮れたか、また、それらを適切に運用できたか分からない。無理だったんじゃないかと思う。
それで少しまとめておきたい気持ちになったわけである。


子どもの撮影におけるa7cの優位性については下記のブログ様が大変詳しく丁寧に書かれているので、そちらを参考にしていただければ、と思う。
私も何度も目を通させてもらい、「そうだよね!分かる分かる!」と勝手に共感させていただいた。”ISO AUTO低速限界(謎ネーミング)”設定の件など子ども撮影におけるあらゆるいろはが非常にわかりやすくまとめられており大変勉強になった。


はっきり言ってもう先達の方々から既出のことばかりであるが、自分の思考の整理のために自分なりにもa7cの良い点を挙げる。
①フルサイズであり、画質が良く高感度性能が高い。
②リアルタイムトラッキングAFが便利。
③バリアングルモニターが便利。
④カメラ本体がコンパクトである。ペンタ部がフラットであり鞄にしまいやすい、色んな隙間に置きやすい。
⑤その他

①フルサイズであり、画質が良く高感度性能が高い。
正直、素人の個人使用において日中屋外での撮影はセンサーサイズがマイクロフォーサーズだろうが、APSC、FFだろうが、たしかに違うと言えばもちろん違うがそこまでの違いは感じられなかった(暴論)。
だが、屋内、夜間になると圧倒的にフルサイズの優位性を実感した。a7c(フルサイズ機)はISO感度を上げても画質が保たれ、シャッタースピードも上げやすい。GR(APS-C F2.8)だと撮れなくはないがやはりキツイ場面もある。子どもを撮影する上で真っ暗の中、眠っている姿なんかを撮っているときにはフルサイズで良かったと心から感じた。
私が平日仕事から帰って子どもと接するのは夜である。つまり主戦場のひとつが夜である。なのでフルサイズの高感度耐性は私にとってありがたかった。
画質(これはレンズやその他の要素も絡む)は私の方からは特に申し分ない。妻や祖父母に写真を配ってまわっても大変喜ばれる。

②リアルタイムトラッキングAFが便利。
AF-CにしてAF-ONボタン(初期設定)を押すと被写体にフォーカスを合わせ追従する機能。子どもが直線的に走ってきてもフォーカスを自動で合わせてくれる。動体撮影に適した機能と思われる。これがないフルサイズのカメラを使ったことないのでこれがないカメラで子どもを撮影できる自信がない。
比べて申し訳ないがGRのAF-C、追尾AFとは別物である。
ほとんど同スペックでこの機能がないa7iiiがスチル撮影においてはa7cより一般的には人気らしいが個人的には「えっ、そうなの?」という感じである。

③バリアングルモニターが便利。
子どもの視点が大人より大分低いのでバリアングルは非常に便利である。個人的にはバリアングルモニターでは、モニターを開いて、お腹のところで両手の手のひらでカメラを支えて親指でシャッターを切るのが安定すると思う。この位置はちょうど小さい子どもの目の高さとなり良くマッチする。
縦構図や自撮り(家族写真)も容易く撮影できる。
カメラの形状上、横構図がもちろん撮りやすいが、縦構図の写真はスマホの待受用画像や年賀状、アルバムで縦構図を増やしたいとき等に使う可能性があり、何かと入り用になるため、定期的に撮影しておいてストックしておいている。

④カメラ本体がコンパクトである。ペンタ部がフラットで鞄にしまいやすい、色んな隙間に置きやすい。
世のパパたちは子どもを室内で撮影するために、いつでもシャッターが切れるようにカメラを手元近くに置いておいていると思う。別の部屋の鍵のかかった防湿庫なぞに置いておいては子どもの自然な笑顔を収めることは到底無理である。
ところが子どもの手の届くところに置いておいたのでは、それはそれ、いつガシャッとやられるか気が気でないため、子どもの手が届かないアクセスの良い何らかの棚の上に置くことになろう。
きれいに整頓された部屋ならば迷うことや不安に思うこともなかろうが、うちのような雑然とした部屋においては手頃な位置にカメラのスペースを確保することも困難である。アクセスの良い棚の上というのはどうしても色々とものを置きたくなって混雑する。
フラットなa7cだとここにスッと置きやすい。助かる!低レベルな話だが、このことで何度もa7cで良かった!と思ったことがある笑 写真を撮った次の瞬間に子どもに手を差し伸べないといけない、子どもを静止しないといけない瞬間が多々ある。 
鞄にしまうのも問題がある。家族で軽くおでかけの時にプロカメラマンみたいないかつい鞄を背負うわけにもいかず(いかないなんてことはないが精神障壁が存在する)、肩掛けも大きなカメラ・レンズだと子どもを抱っこしなくてはいけなくなったときに厳しい(工夫が要る)。
小さな鞄で持ち運んで、スッと取り出してスッと戻すのが理想と考えており、ここでもトップがフラットなa7cに利点がある。
本当に助かるカメラである。

⑤その他としてマグネシウム合金ボディが質感が良くテンションが上がる点、結構電池が持ちUSB-C充電可能な点、EVFも付いている点などがある。
あと画素数に関してもそこそこクロップもでき高感度とのバランスも良い感じでちょうどいいと感じた。

改善希望点もあるが、長くなったので今日はこの辺で。

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