![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107269869/rectangle_large_type_2_03c8ebbb4cdd21ed89d8bf14bc6dbfbb.jpeg?width=800)
クソ鳴き判定
はじめに
たまに話題に挙がっては盛り上がるクソ鳴き。
私はクソ鳴きを「見えている手役を破壊し、手牌価値を下げる鳴き」と考えているが、クソ鳴きが出現した際の周囲の喜びようを見るに、私の考えは浅はかかもしれないと感じている。
※手牌価値のイメージについては下記note参照。
手牌の価値の考え方(NAGA解析付)|どら (note.com)
そこで、私は何がクソ鳴きなのかを改めて明らかにすべく、頼りになる仲間とともに、クソ鳴きの奥地へ向かった。
<頼りになる仲間 紹介>
ヽ(゚∀゚ )ノ氏
クソ鳴きについて話そうとすると何故か名前の挙がる人。
本人は自信満々だ。E氏
"なんでも鳴けばよい" というチームのリーダー。
なんというチーム名だ。
これは頼りになる。L氏
最近、圧倒的な成績でとある段位を達成したと聞く。
人ではない。
ヽ(゚∀゚ )ノ氏の場合
本人曰く、"クソ鳴き" と "会心の鳴き" の区別がついていないとのこと。
出鼻をくじかれた気分だが、いただいた牌譜を拝見することにする。
東3-1-5
![](https://assets.st-note.com/img/1685630573625-BkMMYjI26H.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685630675012-dE8baqeJlc.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685630685054-jRcJ5ZQ5c3.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685631363606-owXpLC9zCS.jpg?width=800)
前巡の打白でホンイツを破壊し、4pポンでチートイを亡きものにし、打9pでチンイツを蹴った。
そして、タンヤオとトイトイが残り、タンヤオで和了しきった。
これは果たしてクソ鳴きと呼べるのか。
タンヤオとトイトイは複合するため、はじめに提示した「見えている手役を破壊し、手牌価値を下げる鳴き」に該当していないかもしれない。
たしかに、本人が "会心の鳴き" と呼ぶのも一理ある?
もう一例見てみよう。
東2-1-5
![](https://assets.st-note.com/img/1685752309981-mGWN7E3gl6.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685752389515-s9jVYhc2rI.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685752437349-L1D5sJE5hN.png?width=800)
第一打2pから不思議な気持ちで眺めていたが、5sチーでマンズのホンイツを消し飛ばして笑ってしまった。
狙える役としてタンヤオと役牌東・白のみが残る。
まさか河を変則的にすることでダブ東を出しにくくした…? いやそんなはずは。
本人は楽しそうだ。
もう一つ、下記に会心の鳴きのような一場面を見つけたので、掲載することにする。
南1-1-3
![](https://assets.st-note.com/img/1685753159828-bjx62RM26n.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685753171369-sPG039Yq1m.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685753437272-hmBX3jr3cu.png?width=800)
本局は点数状況もあって、和了して親を流すことを目的として鳴いたと考える。
ドラ1p絡みのチャンタを想定させておいて、本命はペン4pなのだから面白い。
これは果たしてクソ鳴きと呼べるのか、それとも本当に会心の鳴きなのか。
E氏の場合
E氏は魂天である。
「ヽ(゚∀゚ )ノとは違うのだよ、ヽ(゚∀゚ )ノとは」という声が聞こえてくる。
いただいた牌譜を見てみよう。
南3-0-4
![](https://assets.st-note.com/img/1685754271465-GP9pwM6PCY.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754305850-aFKun2OmCk.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754344650-4mejiB7G1g.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754365021-XihnC8nOUg.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754396453-FfQhTVt6K6.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754412489-9oF0ZmHhys.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754490113-re3YDcUuRb.png?width=800)
重い配牌でも出来ることはないか思案した結果、ライバルの親に好きにさせないように特大プレッシャーをかけつつテンパイ料を狙うために動いたとのこと。
4巡目時点では遠いチャンタ・遠いホンイツ・役牌中程度が見えることから、この捌き方は役も消えずに進行でき、見事だと考える。
これは当初掲げたクソ鳴きに掠りもしない、鋭い鳴きなのではないか。
南1-1-12
![](https://assets.st-note.com/img/1685754882645-8FI6Ns1G3X.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754917272-S92qvr2J1c.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685754945853-nDlJpLEICJ.png?width=800)
南3局の動きっぷりに感嘆していたところの、この牌譜である。
残り山数23枚につき、ギリギリで形式聴牌を狙っても良い局面かもしれないが、まだ面前で押し返せる場面とも捉えられる。
6pチーによってリーチと一盃口、チートイ、トイトイを失い、残る役は6m2枚と西1枚を用いた三暗刻ツモのみとなってしまった。
かなりの手役を破壊している…本当に鳴いたほうが良いのか? 5p・7pがリーチ者に通っていないことも承知だが….
クソ鳴きと判定できるかもしれない一場面である。
一見、利があるように見えるため、クソ鳴きではないのかもしれない(混乱)
L氏の場合
ますますクソ鳴きが何か分からなくなってしまった私は、L氏に助けを求めた。
直近で彼(?)が打った最後の半荘を見てみよう。
南4-0-14
![](https://assets.st-note.com/img/1685761236968-BuvMeIYvHo.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685761329537-5gLrWmfllN.png?width=800)
これはクソ鳴きなのか?
オーラスに親番の現物4p待ちだったところ、安牌の東を消費し、片上がり5p待ちとした。
待ちの枚数は見た目3枚同士である。
これは手役を破壊するというよりむしろ、消費する必要のない安牌を消費することで手牌価値を下げている。
意図を解釈するに、オーラス親のツモ番をトバして西家にツモ番を与えるメリットはあるかもしれないが….難解だ。
L氏に意図を問うても回答が返ってこない。
広義的に同種なN氏にも尋ねてみた。
![](https://assets.st-note.com/img/1685761675681-eO1xIisPBk.png?width=800)
N氏はかなりスルーだという。
これはクソ鳴きと判定してよいのか…?
クソ鳴きなのかどうかについては、N氏も無言だ。
参考までに、N氏とL氏とで意見が異なる場面も挙げておこう。
南3-0-14
![](https://assets.st-note.com/img/1685762544478-kDv76xpTNH.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685762590571-BGjkUZlLv3.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1685762645993-0NtKyswZTh.png?width=800)
N氏はシャンテン数の変わらない鳴きをそれほど推奨しない。
したがって、N氏がこの8sをスルー寄りと回答する点は理解でき、N氏がこの鳴きをクソ鳴きとは考えていないように見える。
おわりに
頼りになる仲間(強調)とともにクソ鳴きの奥地へ向かったが、何がクソ鳴きなのかを改めて明らかにすることができなかった。
得られた成果は、クソ鳴きと会心の鳴きとが紙一重だということくらい…
クソ鳴きへの道をたどり続けていると、縁あって「鳴き強制麻雀」に出くわした。
そうか、つまりクソ鳴きとはーーーーー
![](https://assets.st-note.com/img/1685753966649-670AaZIjTH.png)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?