note設立にあたり

自分のこれまでのキャリアについて認めようと思います。

高校時代に医師になると決めた時に、単一臓器だけではなく、全身をみれる医師になりたいと思っておりました。
全身をみれるという点で、救急医を考えた時期がありましたが、最後まで見届けることができない葛藤を感じていた矢先、
偶然テレビで、総合内科医の特集をしており、プライマリケア・ゲートキーパーとして、ゆりかごから墓場まで、色んな症状・臓器を、全人的に診れる姿を拝見して、総合内科のある病院での研修を目指すことにしました。

新専門医制度が始まる直前のギリギリ旧制度の人間です。
(研修先の病院は、総合内科の名称でしたが、総合内科専門医と家庭医療専門医を、取れる施設でした)

家庭医療研修で、訪問診療の研修をしに行ったとき、
その施設は、バックベッドの病院も自施設で持っており、
患者さんを、在宅から病院まで、シームレス(繋ぎ目のない)にみることができるシステムを行っており、
自分が目指したい医療はこれだと思った大きな出会いでした。

コロナの影響で、数年の差がありましたが、
総合内科専門医+指導医、家庭医療専門医+指導医を取得した後に、後期研修が修了しましたが、
その後、何をしていきたいのかキャリアを考えるとなった際に、
「在宅から病院までを、シームレスにみることができる医師」が1つのテーマとなったことから在宅専門医+指導医が取れ、急性期の総合内科が続けられる施設に移動し、今に至ります。
(今思うと、急性期総合病院と在宅クリニックが近いところにあり、気軽に連携できる施設は、あまりないなと思っております)

現在、急性期総合病院にて、総合内科医を務めながら、病院外来在宅の三刀流で、
特に病院ー在宅連携を行っており、退院支援やケア移行を軸に、
現代の医療で徐々に分離されていっている、病院と在宅を繋げられるような地域医療の発展と、
指導者として、後輩の内科力と総合診療力の向上に向けた、医学教育に勤しんでおります。
俗に「病院家庭医」と言われるのでしょうが、急性期総合病院でこの取り組みを行っていることは、希少生物なのかもしれません。

さて約10年が過ぎて、自分の土台がやっと出来上がってきたところで、
総合内科と総合診療の発展と、医療やケアの歪みを解消するための病院ー在宅連携(退院支援やケア移行)の重要性、これからの日本の医療を支えていく後輩への教育、こういった働きをしている希少生物の存在をアピールしていくことは、重要なのではないかと思うようになりました。
ただコミュニティは広いわけではなく、対外的に何か発信していくことも、あまり得意ではありません。
全国世界には名だたる内科医・家庭医の方がおり、私はまだ未熟な部分が多いので、
自施設で、日常診療での学びや生じた疑問を、日々まとめていることから、それをnoteという形でやっていくことにしました。


あれこれ戯言を述べてきましたが、勉強ブログです。
気になる文面がありましたら、参考とする論文や書籍まで辿っていただく方がよいと思います。
noteの中で、自身の所属組織が出ることもありえますが、あくまで所属組織としての声明ではなく、個人的な発信であると認識してください。
また個別の事例には回答できかねますので、ご了承ください。

それでは何卒お付き合いください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?