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No.9 キングダムから学ぶCSCA part2

写真は8巻から引用。信が初めて甲冑を買った時。

今日はシリーズ第2段。CSCAの【S:Safety】安全管理を解説していく。

Part1でリーダーを決めたり役割分担をしたりて体制を構築した。次に必要なことは安全管理である。

災害時の医療活動で、安全管理は1:Self(自分)-2:Scene(現場)-3:Survivor(生存者)の順にSSSで行うように教育される。

1.Self 自分の安全
災害時に組織的な救護活動を行う場合、まず自分の身の安全確保から始まる。瓦礫の現場などもあるためヘルメットやマスク、ゴーグル、安全靴等をつけてから、活動場所に入る。
新型コロナウイルス対策の場合は、N95マスクやタイベック製の防護服などの感染予防具がSelfにあたる。もちろん、自身が安全に働くためには、健康への配慮も大事で、熱がないか、疲れすぎてないかを自己管理する(させる)ことも重要である。
キングダムで言えば、鎧や甲のことである。

2.Scene 現場
次に指揮所の安全や活動場所の安全を確認する。指揮をしようにも、救護活動をしようにも、現場が危険だと何も始められないのだ。
活動する本部やチームを作ったら、次はなによりも安全を確保する。
キングダムでは、王様のいる場所や軍師が策を練る場所は攻めこまれないような場所を確保されている。また、自軍が夜営(夜休むところ)も安全な場所に確保する。
もちろん、災害現場も戦場も絶対の安全はないので、リスクを評価して許容できる範囲での活動をしていく。
コロナについては、この現場の安全管理が極めて難しくなるのだ。病院内も施設内もクラスター発生の可能性があり、現場は危険と隣り合わせなのだ。また濃厚接触者や無症状の感染者がいる場合、知らない間に現場が危険になっていることもある。ここが極めて難しいポイントだ。

3.Survivor 生存者
最後に、現場にいる生き残った人々への対応を行うが、例えば、バスの横転事故などで取り残された乗客の安全をいう。
自分と現場の安全が確認されて初めて生存者に声をかけて避難誘導したりできる。
コロナの場合は、病院内の患者のことをいうのかもしれないし、家庭内の他の家族のことをいうかもしれない。


1→3という流れで確認していき、問題がなければ次の【C:Communication】情報伝達に移る。

本文を読んで気づかれたりしたことや、別の解釈をされた方は遠慮なくコメントを頂戴したい。現場の誰かを批判したりするつもりは全くなく、あくまでキングダムに感謝するイチ医者が書き留めた記録としてご覧になられたい。

Dr.RISHIN

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