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ワクチン接種vs未接種、ワクチン接種vs感染

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

イェール大学という米国の主要なmRNAワクチン開発機関大学で助教授のポストにある成田悠輔先生です。成田先生は、手を洗う救急医Takaこと木下医師がデータに基づいて反ワクチン派と戦争をしていると痛烈な皮肉をかましてます


生存者は数カ月間の再感染率が低い


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の生存者における数カ月間の再感染率が非常に低いことが判明した. 
Lancet 2021; 397:1204–12.
Lancet Infect Dis 2021; 21:3–5

未接種感染歴ありは未感染でワクチン接種者よりも感染、発症、入院の全てのリスクが低い


イスラエルの全国調査  6月1日から8月14日 2021年の調査

イスラエルで行われた大規模な全国調査では、ワクチン接種を受けていない、新型コロナウイルス感染症の既往歴のある人は、実際に、新型コロナウイルス感染症の既往のないワクチン接種を受けた人に比べて、新型コロナウイルス感染症、症状のある新型コロナウイルス感染症、入院のリスクが大幅に低かった Clinical Infectious Diseases 2022;75: e545–e551.


パンデミック全体でワクチン接種者が未接種者よりどのくらい守られてきたか? 米国CDCデータ検証


米国CDCのデータを取り上げたことがなかったので説明します

米国におけるワクチン接種歴別年齢別10万人あたりの感染者数の推移

ワクチン接種歴別年齢別の10万人あたりの感染者数のグラフです。データは7月23日2022年米国CDCによる。 ワクチン未接種者は点線、その時点で完全接種だった人は実線です。2022年6月はワクチン未接種者はワクチン接種者よりも2.1倍検査陽性となる率が高い2022年7月はワクチン未接種者はワクチン接種者よりも2.4倍検査陽性となる率が高い。見やすいようにグラフを65才未満と65才以上に分けました

18才から64才の場合は、初めはワクチンによる感染がかなり抑えられていましたが、2021年12月はじめオミクロンが出現してワクチン接種しても守られてないグループがピークを作っています

65才以上は全年齢の中でワクチンによる感染率の下げはばが最も大きい

次に12-17才を見ます。大人よりもワクチン効果は少なく、ワクチン接種済みで感染する人がかなりいます。幸い、現在のBA.5で感染する人は少ないようで山が小さいです

5-11才では現在のBA.5の流行下においてワクチン接種の感染率に及ぼす効果がグラフからは見えないです

米国におけるワクチン接種歴別年齢別10万人あたりの死者数の推移

18才未満は死者数が少ないため米CDCにグラフがありません

65才以上はB.1.1.529流行時にワクチン接種による死亡確率を抑える効果が見られます。逆に言うと未接種でこれまでの流行をかわしてきた65才オーバーの人たちはすごい。今回のBA.5主体の流行では80才未満にはワクチン接種による死亡確率を抑える効果がはっきり見えません。80才を超えると死亡確率が抑えられてますが、前回までの流行と比較すると小さな効果のようです

65才未満〜18才以上の場合は下のグラフになります。50才以上でワクチン未接種のまま無事だった人たちは①②のピークをかわしてきたことになります。現在のBA.5の波③におけるワクチン接種の利益は小さいです

18才未満は死者数が少ないため米CDCにグラフがありません

以上です。いかがでしたか? 現在のBA.5で積極的にワクチン接種の利益を推奨するデータに見えましたか?

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