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第8波現状、1月19日速報

東京、千葉、名古屋と医療逼迫が続いていますが、感染状況は減少に転じ始めるデータが出始めました

感染者 総数は減少しはじめているようです

東京都 (モニタリング会議 1月19日より)

検査が不足しているので、あまりあてにならないですが、東京都の新規陽性者数は減少に転じました。資料へリンク

札幌市 1月12日下水調査

総数の減少が確認されました

全国各地の実効再生産数も減少に転じる

西浦先生の新型コロナウイルス感染症対策アドバイサリーボード1月17日提出資料によります。図は北海道です、47都道府県ごとにグラフがあり、全ての地域で実効再生産数が減少に転じています。
資料へリンク

全国各地のエピカーブも減少に転じる。減少のタイミングが少し遅いのは三重、山梨、静岡、茨城

全国の流行曲線 (エピカーブ)も減少に転じました。押谷先生の1月17日提出資料によります。資料へリンク

茨城県はエピカーブの低下が遅れているので、実効再生産数のグラフで下がってきているのを確認します (下図)



減少しているのは変異株BA.5系である。BQ.1.1とBN.1は急上昇中で、BF.7もしぶとい(東京都)、XBB.1.5はまだ増加していない


東京都 (モニタリング会議 1月19日より)


オミクロンの中で、BA.5系が減少し、代わりにBQ.1.1、BN.1が急激に増加し、BF.7も増加傾向が続いていました

XBB.1.5は特別に監視されている

XBB.1.5は、現在、米国で急拡大して入院患者を増やしています。東京都でも、XBB.1.5の検出に特別体制をとっています。XBB.1.5は、ワクチン接種者に感染しやすいという特徴があるそうです

この速報を出した理由

オミクロンBA.5-対応2価ワクチンが、BQ.1.1に対して有効で、さらにXBB.1.5に対しても有効であるので接種するようにと、米国のEric Topol先生などが勧めています

たしかに、米国では日本のように3回めのワクチン接種も進んでいません

では、どのようなデータを持ってオミクロンBA.5-対応2価ワクチンが有効であると言ってるのでしょうか?

米国CDCによる入院の人数です。2022年11月がグラフの右はしで、下方にある点線が武漢型のブースター接種者、さらにその少し下にあるのがオミクロンBA.5対応2価ワクチン接種者です。米国の11月はBQ.1.1が流行していました。日本で、8波の後の第9波(仮)で流行する予定の変異株です。この、すごく小さな差を得るためにオミクロンBA.5対応2価ブースターを接種する必要がある人はいるのか?ということです

Eric Topol 先生の意見を念のために読みたい方のために、こちらに訳してあります

まとめ

第8波はBA.5の感染により、流行は減少に転じた (減少が多少遅れているのは茨城、山梨、静岡、三重)
第9波に向けてBQ.1.1とBN.1などの感染が増加している。これらの変異株はオミクロンBA.5-対応2価ワクチンが効きにくい
したがって今から、オミクロンBA.5-対応2価ワクチンを接種する意義を見つけるのはむずかしそうだ。むしろ、これから接種するとワクチン接種すればするほど感染しやすい、を高率で実感できる。副反応がなければ良いですが…….



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