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新型コロナウイルス感染症、子供のリスク Nature medicineより

2021年12月20日に定評のあるNature Medicineに2019年2月1日から2021年1月31日までのイングランドにおける0~17歳の全入院データを使用して、どういう子供が新型コロナウイルスに感染して入院したり、死亡するのかの調査報告が出ました

新型コロナウイルスに感染した子供の少数に発症する小児炎症性多臓器症候群(PIMS-TS)のリスクも一緒に検討されています

結論はイギリスでは
1. パンデミック1年目の小児の入院の中で新型コロナに関連するものはわずか1%でした
2. ICUへの入室や死亡は総合的に稀です。ICUへの入室や死亡は主に複数の併存疾患があって、それらが生命を脅かす状態の子供たちでした。数は入院6,338人でほとんどが短期間で退院しました。入院した中で小児科のICU (PICU) に入院したのは259人、8人が死亡しました。この死亡した8人は、もともとたくさんの病気を抱えていて重症だったのに新型コロナウイルスに感染してしまった人です
3. 関連する小児炎症性多臓器症候群 (PIMS-TS) による入院は712件で,そのうちPICUへの入院は312件,死亡は5人以下でした。こちらの死亡した人も、もともとたくさんの病気を抱えていて重症だったのに新型コロナウイルスに感染してしまった人です

中学生は全ての年齢層の中でいちばん新型コロナウイルスに対して強いです。ほんの少し小児炎症性多臓器症候群 (PIMS-TS)になる人がいますが、治療で治ります

それに比べると、5才より小さい子、特に生まれてすぐの免疫がまだ良く発達してない赤ちゃんは感染させない努力がいるようです

総合的に、新型コロナのパンデミックでロンドンで4人に1人が重症化する中で子供たちはインフルエンザウイルスよりも新型コロナウイルスによる被害が少なかったです。子供にコロナワクチン接種しないと大変なことになるのか?と、心配している人たちに届いて欲しい情報です

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出典 https://rdcu.be/cDXeF

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