誰が言ったの、黄金比って?
顔のバランスを言いたいんですよね。
1:1.618
みたいな。
分かりやすいですよね。世の中の絵画や建築は黄金比で美しさを表現してるって。
でもね。ちょっと待って欲しい。顔って三次元です。
奥行きがあるんです。言うなれば球体です。
至近距離から見るか、無限遠から見るかでまったく比率がかわるのよ。
この猫ちゃん見て。距離感。顔のパーツの位置やサイズがまったく違く見えるでしょ。だから比率なんて議論は不可能なのですよ。
『私の顔は黄金比じゃない』って落ち込まないでほしい。これが私が言いたいこと。
写真の撮り方で1:1にも1:618にも1:2にもできるの。だから顔のパーツのサイズや位置を比率(数字)で表現することは意味がないの。
例えば上の写真は、下のように撮影距離が違うのです。
切り取り方でメルカトル図法にもなるし、モルワイデ図法にもなるんです。で、どっちにしても二次元に投影しようとして歪むのです。正解はありません。
強いて言えば展開図でしょうか。
二次元なら議論できますからね。
もしくはどうしても数字で議論したかったら、撮影距離を"1メートル"
もしくは”無限遠”とかに固定して規格化すべき。そのうえで数値で議論をしましょう。例えればメルカトル図法で議論するか、モルワイデ図法で議論するか統一しましょうということ。
美しさって実は定義がまだないの。言語化、数値化ができていません。
かたち?比率?色?質感?
全部だし、もっと無数の要素があるのです。多分。
だから意味がないのです。数字のみを追いかけることは。
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