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ケンシロウの顔がきゅうりに。美的感覚の進化とは。Overfilled Syndromeも感性の進化か?

 ケンシロウの顔が馬に。いやきゅうりか。(最近北斗の拳の第二部をおさらいしていました。)

漫画家が何年も活躍していると絵柄が変わることはよくあります。

技術が洗練されていくだけでなく感性も変化するのでしょう。ただその変化は描いている本人も自覚しにくいスピードなのかと。そして気づいたら世間の感性を逸脱した域に到達していたという。

あれは週刊少年ジャンプでした。リアルタイムに読んでいた読者もその変化に順応したため、気づくのが遅れたと予想します。

で、そこからの気づきです。

Overfilled Syndrome

オーバーフィルドシンドローム
「入れ過ぎ症候群」:美容医療でフィラー(充填剤)を入れすぎて異様な顔貌になること。

海外では唇、胸やおしりがはち切れんばかりになる人も。で、本人は"もっともっと"と求めます。まったく理解できません。だってそうでしょう。第三者からしたら恐怖すらおぼえますから。でも本人たちはそういう価値観、感性になっているのです。いや、徐々になっていくのです。一体なぜ??

価値観は変化する-私の実体験

コレは私の体験。価値観が変わるということをリアルに経験しました。SNSで見かける筋肉もりもりムキムキの男子と女子。「コレはさすがにやり過ぎ。理解できないし、何がいいんだろう?」と感じていた私。ところが、ランニング女子をフォローしていたこともあり、タイムラインにどうしてもガチの筋トレ女子が現れます。そして遂には筋トレ女子に目が慣れ、遂には魅力的に見えるようにまでなったのです。もちろんマッチョ男子も。(周囲の低評価を気にせずに)筋トレにハマる人たちの気持ちを理解したのです。心から"美しい"と今では感じています。自分の感性が環境から影響を受けるということに衝撃すら覚えます。

入れすぎ症候群も価値観の変化?

「入れすぎ症候群」も似たようなものを感じます。美的感覚が徐々に成長?進化?するのではないか?

だって広告でOverfilled Syndromeは宣伝されてませんし、その姿をポジティブに取り上げることは無いのでメディアの影響とは考えられません。

ファッションもキラキラに走り始めた人はより一層キラキラに進化しますよね。アートの世界の"キュビズム"なんて平均の人は理解しにくい感性。でも刺激を受け続けている芸術家はよりキュビズムらしさを求めるようになるのでしょう。

Bing Image Creator

Overfilled Syndromeをあえて目指す人々の気持ち。皆から「変だよ」と言われても本人の感性がそちらに進化しているので(あまり)気にならないのです。そしてもっと(自分の感性に合う)”魅力的”になりたいのですよね。多分。

さて、そうなると「その風貌、おかしいよ」と告げるのは余計なお世話なのかもしれません。

よく考えたらメークやヘアスタイルの世界も、「自然さ」から遠ざかる感性ですよね。だから"異常"というよりも"感性の進化"と表現したいと思った今日このごろです。

注)「入れすぎ」を推奨するものではありません。また意識せずにメディアから影響を受ける怖さも同時にあります。

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