妊活屋:リーマンドクター「I」

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【不妊治療】年齢因子の容疑者

いきなりですが、よく目にするグラフ。 「奥様の年齢が上がると妊娠率が低下する」 という奴です。 (体外受精の初回胚移植のデーター。横軸:妻の年齢ー縦軸:妊娠継続率) 出典:Sci Rep; 2024 「20代の私と今の私、何にも変わっていないのに!」 いや、お気持ちわかります。 僕も今、20代女性陣と合コンやってイケる自信あります! ・・・ただし、現実を見つめないと前に進まないのも事実、受け入れて対策を考えていきましょう。 なぜ女性の年齢が上がると妊娠率が下がるのか? その

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    • 「人工授精は何回?」への医科学的回答(2024年版)(原因不明不妊)

      不妊治療を行っている患者さん、特に人工授精を行っている方からよく聞かれる質問に 「人工授精は何回やればいいんですか?」 というのがあります。 一般的には3回とか4回とか6回とか?この辺の数字がよく出てくるかと思います。 また聞く人(Dr)/本/ネット上のページによっても数字が違うので混乱するのかもしれません。 では、医科学的データーとしては何回なのでしょうか? 本稿では、2024年7月現在の最新のデーターからみた「原因不明不妊での排卵誘発ー人工授精の回数」の回答をお示ししてみ

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      • 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)根絶宣言が発表される日は近い?(2024/7)

        体外受精を行う際、副作用として皆様が"脅される"、卵巣過剰刺激症候群(Ovarian Hyper-Stimulation Syndrome;OHSS)という奴のお話です。 「排卵誘発で卵胞がたくさん育っちゃうと、卵巣が大きく腫れて、腹水がたまって・・・」 といった具合に説明を受けることが多いかと思います。 で、 「卵胞がたくさん育つと危険」 と解釈されている節があります。 この説明、いかにもっぽいですが嘘です(間違っています)。 卵胞がたくさん育っても、単にそれだけでは卵巣過

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        • 体外受精の培養器:タイムラプス・インキュベーターのエビデンス(2024/7)

          体外受精を行う際の培養器のお話です。 従来の培養器(ベンチトップ・インキュベーターといいます)は、培養中の卵(=胚)の様子が見えないので、必要時に出してきて顕微鏡で観察するわけです。 そこで技術に物を言わせて 「もう培養器に直接顕微鏡付けちゃえ!」 として出来上がったのが「タイムラプス・インキュベーター」です。 読んで字の如し 「卵(=胚)の様子をタイムラプス撮影してくれる培養器」 というわけです。 本日(2024/7)現在、日本では「先進医療」として扱われていて、保険診療の

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