褥瘡の外用薬

外用薬選択のポイント

①創部が湿っているか乾いているか
②治癒過程に応じて変更する
創部の湿潤環境を適度に保ちつつ(ジメジメしていたら吸水性の高い外用薬を使用する)、黒色期→黄色期→赤色期→白色期で外用薬を変更する。

外科的デブリードマンの必要性

黒色壊死部がある状態では創部が閉じなので、デブリードマンが必要。
クーパーとかで黄色い層が出てくるまでチョキチョキ切っていく。黒色部が固いとデブリしにくいので、ゲーベンとかで湿潤環境を保っておくと切りやすい。

各外用薬

ゲーベン(乳化)
抗菌作用あり
黒色部をふやかしてデブリしやすくしたい時に
黒色期~黄色期に

ユーパスタ(親水)
抗菌作用あり
ジュクジュクしてる時に(※乾燥に注意)

カデックス、ブロメライン(親水)
ユーパスタより吸水性高い
黒色部が剥がれやすくなる(化学的デブリ)

フィブラスト(親水)
肉芽形成が始まってから
(ガーゼに吸収されちゃうのでガーゼにはプロペト塗って使用)

アクトシン(親水)
吸水性あり、血流改善作用
→盛り上がりすぎた肉芽、浮腫の軽減に使う
上皮化のラストスパートに

オルセノン(乳化)
肉芽形成が強力
上皮化のラストスパートでアクトシンと使い分ける

アズノール(疎水)
早期の創面保護に

プロスタグランジン(疎水)
肉芽十分で創部を閉じたい時に

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