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【命名】 「そんな決まりがあったの?」産婦人科医が教える名付けの事

初めまして、産婦人科医として日々働いている”ゆるお”と言います。

実は先日、プライベートでも第二子が生まれ役所に出生届を出してきました。そこで、仕事としても身近であり、自分の中でも今HOTであるテーマをまずまとめてみました。

1.漢字の読みは自由

 近年は「キラキラネーム」なんて世間の格好のおもちゃになることが多い当て字名ですが、実はどこからが「当て字」かどうかは決まっていません。

上記サイトが当て字についてはわかりやすいでしょう。

実は私の子供は二人とも、スマホやPCの検索では通常出てこない読み方をしています。

周りから「言われれば読めるけど、そんな読み方できるんだ?」って言われることもありますが、読み方ができない名前なんてない、て言うのが正答だと思います。

ただ、あまりにも珍しすぎる・奇を衒いすぎるとお子さんが生きにくくなってしまうことは注意が必要でしょう。

2.姓名判断は一定していない

 第一子の名付けの際に、実は姓名判断サイトを複数個確認していました。

最初の内は、できるだけ結果のいい名前を探していたのですが、その名前を違うサイトで調べたところ全く違う結果に・・・。

姓名判断は意味がない!とは言いませんが、あくまで全ての姓名判断が同じ結果になるわけではないと認識しておいて下さいね。

3.出生届を役所に提出するのは2週間以内

 ご存知かもしれないことですが、あえてここに並べます。

実際、産まれた後の2週間というのは、想像以上に時間がありません。

親戚や職場への連絡、イレギュラーな状態への対処、入退院の手続き、退院後の初めてのことだらけ(授乳・沐浴・深夜の寝かしつけ・おむつチェンジなどなどなど)

「産まれた後の顔を見て決めます」というお母さんも時々いますが、あくまで候補を2−3個に絞っておきましょう。一から考えるには忙しすぎる2週間となります。

また、出生届に役所に行く際には、産休届けの住民票請求、子育て支援課での案内なども必要なことがあります。時間には余裕を持って(できれば2時間以上)行くことをお勧めします。

なお、万が一2週間間に合わなかった場合は、「過料」を科せられる場合があるそうです。

郵送による受付も可能とのことなので、間に合わないようであれば一度自治体へ確認をしてみましょう。

4.一番大事なのは名付ける人たちの思い

 診療中の妊婦さんとの会話で僕が好きなのは「お名前は決まりましたかー?」です。

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入院して緊張している方も、お名前が決まってる場合にはどのような経緯で決めて、どんな思いが込められてるか話しているうちに笑顔が込み上げてきます。

将来子供からも必ず「どうして私(僕)の名前はつけられたの?」と必ず聞かれるはずです。その時に、同じような笑顔で子供に話されると思うとワクワクします。

周りの意見や、姓名判断・名付け本の意見も大事ですが、一番大事なのは将来お子さんに名づけ理由を語るあなたたちの気持ちだと、僕は思います。

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