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ふざけたやつら

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書いたことさえ忘れていたりする文章です。
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#旅行

ザンビアに行った日

* 永遠の万華鏡がある。光は上下左右に三次元的な曲線を描いて広がり、緑の中からピンクが、ピンクの中から黄色が生まれる。正面にあるのは、水の入ったグラス。それは遠くにあると同時に近くにある。グラスのふちの円形にこの世に存在したあらゆる「美」そのものが顕在していることに気がつく。意識は、液状のガラスの表面を滑るように明晰でありながら、複数の場所に同時に存在していて、すでに時間を超越している。目の前に巨大化した自分の足が迫る。もはや大小の感覚すら存在しない。存在しないと同時に存在