失敗から何を学ぶか ZM編
ZMへの投資を通して学んだことを共有できればと思います。
まず結論の一つを言いますがZMへの投資は継続します。
僕がZMという企業を知ったのは2017年?前回のビットコインバブルの時です。
詐欺師グループからの詐欺商品の勧誘にズームを使ったのが初めてです。
時は経ち2020年3月 コロナショック。
AMZNやNFLX巣篭もり銘柄が注目浴びているのが目立ちました。
そこからすぐ様Zoomと言う言葉をリアルの世界で聴きまくるようになりました。
4月頃です。妻がズームはどうだどうだ?と言いましたが、僕は「もうこんな出回っちゃってるし遅いんじゃない?」と言って投資をしませんでした。
そして2ヶ月後止まることのない動きに「いややっぱ投資しよう」と僕が提案しました。
今度は妻にもう遅いんじゃない?と言われました。
「まだ全然いけると思うよ」と後々に証明するだけのためにその時201$で1株だけ購入しました。それから皆さんご存知ZMの超絶Q2決算が出ました。
この頃には疑う余地もなく、なんて企業だと思いました。ここからポジションを大きく建て始めました。
が、実は直感的には疑問があり、ある人と相談してて僕が言った言葉に今思えばヒントがありました。
「コロナが始まって半年、
今頃ズームを導入する企業って出遅れすぎじゃない?そんな企業がここまで生きてるのが不思議。」
このような事を僕は言いました。
僕的にはこれがズームの鈍化の本質だったんだと思います。
ただファンダメンタルは調べれば調べるほどピカピカで稼ぐ力の強さ、
企業の動きも素晴らしく、
そこまで一気にスターダムへ昇り詰めたカリスマ性に惹かれて「無双」を信じ切ってしまいました。
しかし、投資というものは残酷で成長株への成長鈍化に対してはどこまでも厳しい目が向けられました。
「一気に成長しすぎたんだから鈍化はしょうがない」
「鈍化したけど、この成長率は他の企業と比べても全然立派」
などのホルダー側の擁護は市場は一才受け付けてくれませんでした。
大事な事は遠くの将来ではありません
市場がまず望んでいるのは『今』&『目先』稼がせてくれることです。
望んでいるのは『今成長していることと』
『目先も成長が止まらないこと』
です。
構造としてズームに限らず緩やかな成長ではなく、
2段3段飛ばしての成長はその先の鈍化をほぼ確実にしてくれます。
それはよくわかりました。
そして物事はシンプルで『ブーストの理由』です。
コロナでブーストしたものは、
コロナが消えれば減速します。
もうこれは企業の質の問題ではありません。スーパー企業だからといってどうにかなる問題ではない。
アマゾン程の企業ですらこのシンプルな真理に逆らうことはできませんでした。
そして自分にとっての失敗は、
「逆風の中でも、きっとズームなら!」
と思いQ1 Q2 とポジションを増やして立ち向かってしまったことです。
そもそも、わざわざそんな厳しい勝負をする必要がないのです。
イージーなところを攻めれば良かった。
がその時点で頭にあることは
・ズーム逆転の道筋
・長期展望
・はたまた決算通過による爆上げ
これはあくまでホルダー側の勝手な擁護なわけです。
正直、5年後勝つし、もっともっと成長すると思っています。
しかし、成長鈍化が株価を下げると仮定するなら、
冷静に考えれば考えるほど2020Q4〜2021Q3は最適なポジションではないのです。
しかし頭は決算コンセンサスをしっかりビートしてくれれば成長鈍化も許される
と期待してしまいました。
投資家の資金はよりイージーな方へ、
のり儲けさせてくれる方へ、
より安全な方へ
流れるということです。
5年後勝つ確信があったとして、
大事なのは今インすることが最適なのか?
この感覚が欠如しているし、
他の投資でも姿を表す自分の「悪癖」のようです。
これの解決策としては
・長期構想と同時に半年先、一年先を理性的に想像する
・少しでもインを遅らせる。
・持ったら腹を括ってもう離さない
話のベクトルが変わりますが、
今ズームへ投資している理由を改めて確認すると
ズームを只のビデオ会議の企業と考えていない
からです。
最近の決算の成長が鈍化している理由はなんでしょう?
決算の数字から見えてくることは
・新規顧客が減ってきている
・売上成長は下がり、ついにNRRに依存するような数字に。
・ズームフォンなどのアップセル頼り。
実際はもっとちゃんと計算しなきゃいけないのですが、ゆるーくイメージで示すと
売上高成長率+35% NRR 130%台であるならもはやアップセルの分でしか成長しておらず顧客自体は獲得が難しくなってきてるように見えます。
ではコロナで大方ビデオ会議ツールなど世の中にほぼ普及しちゃってる今から新規顧客を作るのか?
それは・・
ズームにしかない圧倒的な付加価値をつけること。
つまり今からの展開は、
ズームフォン・ズームイベント・ズームルーム・ズームアプリ
などが便利過ぎてどうしても使いたくなり
今TEAMを使ってるんだけど、そのためにわざわざ今からズームとも契約するという逆の流れです。
ズーム→ズームアプリ
ではなく
ズームアプリが動機となりズーム契約。
それをできるようになるかどうかだと思います。
NRRは当然今より伸びなくてはいけないと思います。
そういう展開に期待して賭けるような壮大な投資になります。それこそエリックユアンの手腕を信じるような。
またトップラインがそんなに伸びなくともひたすら儲け(EPS)が伸びるような企業になってくれてもいいです。それはそれで投資家の見る目は変わるように思います。
とにかくここから先はアップセルの部分が今までより重要になってきそうです。
そういう意味で
これら蒔いた種が芽を🌱出す様子がないかを確認するのがこれから決算で行っていく作業になると思います。
この🌱が見えるようなことがあるとZMはここから復活していくと思ってます。
なんだかこの感覚はスキルズ投資に当てはまる面もあって、
僕の知る限り狡猾な投資家はこの🌱を確認してから動くイメージです。
この辺りがまだまだこの先成長していかなければならない部分とも思いますし、
それと同時に🌱を確認する前に自分の直感に賭けてみたいという気持ちもあり、
まだまだ投資において自我を捨てるか否かというところで自分への未熟さを感じますし、
この未熟さを楽しんでいる自分もいます。
長くなったのでまとめると
・世の逆風に逆らうな
・企業の優秀さだけではどうにもならない局面がある
・目に見える目先の成長鈍化に逆らうな
・イージーな勝負を
・あまり先を見過ぎるな 目先でも勝てそうか?
・市場は残酷。擁護など気にしない。
これに加え、
いつでも手のひらを返せる程度のポジションまでに留める。(これはなんとかできている)
ここまでポジションの具体的なことには触れませんでしたが、
今まで401-426で80株、384-413で300株、
371-386で80株、259-271で440株売却しています
結果がうまくいっていない投資に関しては少しでも疑いあればポジションを落とすという形でリスク管理には努めてきました
スパッと全損切りできればよかったのだが、できない僕なりの致命傷の避け方なのだ。
このズームの売買には過ちや投資エッセンスがあって、
①当たり前の理屈には逆らってはいけない
・・コロナの大特需&コロナ収束の兆し
→成長鈍化
✴️大事なことなので繰り返しますが
『当たり前』をもっと大事にする
これだけでも勝てる勝負、負ける勝負ってのは沢山あると思います。
例えばコロナ
「治療薬では感染者は減らせない・減らせるのはワクチン」
「感染者減ってもワクチンの売上がすぐ減るわけではない」
これを知ってるだけでもひと稼ぎできる場面が何度もありました。
②なぜそれに逆らって投資したのか?
→スーパー企業とかで勝手に原則を変えちゃダメ
「もし予想に反して業績良かったらもう届かないとこへいってしまうのでは?」
と思ってしまった。
これは典型的FOMO。
そもそもモメンタム投資ではなく、
長期投資なんだからインのタイミングは焦る必要はなかった。
天井からの落ち具合で400$付近を買い場と判断してしまったが、そもそもその天井はバブルの幻天井だった。
③なぜ全部損切りできなかったか?
→もし上がったらどうしよう
これもまたFOMO。
自分が出した仮説や答えにもっと忠実に。
損切りできない人の思考はほぼこれに集約されるはず→
『売った後に上がったらどうしよう?』
『ここが底、もう下がらないはず』
これは紛れもない悪癖なので時間をかけて修正していかなければならない
・・これらが今後の課題。
まとめの一言になるが、
ズームは最高の企業の一つで、
今後も長期投資を続けていくのには変わりない。
長期で凄い成長と株価上昇見せてくれるし勝てると思ってる。
今の持株分を大事に大事に育てる。
しかし、
インのタイミングなど含め、
ただただ自分が下手くそだなと言うことがよくわかった投資。
だが失敗は1ミリでも次なる成功への糧とするそれは忘れない。
同じような失敗を繰り返しているが、
それでも自分の成長は感じれているのでそれでよしとする🔥
以上。長い語りではありましたがこの経験談が誰かの投資のお役に立てれば幸いです。
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