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アトピー性皮膚炎 最新治療2021.2(未来の薬も・・・)

2020/12/25にオルミエントが適応追加(関節リウマチに対しては2017より開始になっていました)されましたが、今後たくさんの新薬が発売されることになります。いままで選択肢が限られていた時代が嘘のように、逆にたくさんの薬に溢れかえって、どの薬が自分に合うのか、リスクなどについて情報を整理しなくてはいけない時代になるのかもしれません。


表皮細胞の炎症などを抑えるJAK阻害薬は、オルミエントもその一つですが、今後リンヴォック、アブロシチニブという飲み薬、PF-06700841という塗り薬が出てきます。

それから、IL-31、IL-13などの抗体製剤がでてきますし、現在尋常性乾癬などに使用される抗IL-23(p19)抗体リサンキズマブも治験がすすんでいます。(そういえば、IL-4,13を抑えるのがデュピルマブでしたね)

IL-31はアトピー性皮膚炎の痒みに特化している可能性があるんだそうです。

デュピルマブのように、IL-4とIL-13を阻害するのではなく、IL-13だけを阻害すると、どうなるのでしょうね

しかしサイトカインのところは、数字ばかりで、ややこしすぎますよね。。。

さらに、PDE4阻害薬ジファミラストといって、炎症細胞の力を下げる外用薬も治験がすすんでいますし、伸びてしまった神経線維を戻す外用薬TrKA kinase阻害薬クレアビリス

ヒスタミン1ではなく、ヒスタミン4受容体を阻害する飲み薬 H4阻害薬なども治験がすすんでいましたが,副作用により中止となりました。

さて、これだけの薬を、ソムリエのように適切に患者さんにお届けできますように、我々皮膚科医も情報を整理していかないといけません。

できるだけ、わかりやすく紹介できるように頑張ります。

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