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うさぎさんの我慢を見抜こう

みなさん、こんにちは。あくびです👩‍⚕️🐰

初めてのコラム、何にしようかとずっと考えていたのですが、今回はどんな本を読んでも、どんな講義を聞いても、必ずといっていいほど耳にするうさぎさんの性質についてお話をしようと思います。

うさぎさんは、わんちゃんやねこちゃんと違って、自然界においては被捕食者に当たります。つまり、常に肉食動物から追われる立場にある訳です。

そのために警戒心が強かったりしますが、他にも知っておいて欲しいことが、

『自分の不調を他人に悟られないようにする』

という性質を持っていることです。

常に天敵に狙われる身として、明らかに具合が悪そうにしていたら、真っ先に狙われてしまいますよね…

そんな自然界の境遇から、たとえ信頼する主様であっても、うさぎさんは自分の不調を隠す、我慢する性質を持っているのです。

それ故に、様子がおかしくて病院に連れて行ったら、緊急事態だった…末期の癌を患っていた…という話も少なくないのです。

これらは決して主様がうさぎさんをちゃんと見ていなかったわけではなくて、うさぎさんたちの精一杯の見栄なんですね。

ですが、愛するうさぎさんの辛い痛みや苦しみにいち早く気づいてあげたい気持ちは主様みなさん共通の思いだと思います。

そこで、うさぎさんたちが出しているSOSについて今回は記していこうかと思います。

どの場面でも、ポイントは『いつもと違う』ことです。

同じうさぎさんでも、もちろん個人差があります。共に過ごす主様だからこそ、うさぎさんに救いの手を差し伸べることができるのです✨

普段から、愛するうさぎさんが、どのくらい食べるのか、どのくらい動くのか、どのくらいの体重か、どのくらい排泄を行うのか、しっかりとチェックしてあげてください!!

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ごはんの食べ具合🥕

一番、発見しやすいのは食欲の変化だと思われます。

うさぎさんの病気に、お腹の病気や、歯の病気が多いのもありますが、動物病院を受診する多くのうさぎさんは、食欲不振が原因です。

ごはんを食べなくなる原因は、お腹や歯の他に、どこかが痛い、なんとなく不調、あるいは、身体はどこも悪くなくても、精神的にストレスを感じている場合などがあります。

お引越しなどの環境の変化や、主様が家をいつもより長く空けるだけで、寂しくて食欲が減ってしまうこともしばしば…

全く食べなくなった、何日も食べない状態が続いてる場合は、一度かかりつけのお医者さんに相談してみると良いでしょう。

病気と直結するものではないですが、一番に発見しやすいポイントだと思いますので、是非、うさぎさんが普段どれくらい食べるのかは、毎日気をつけてチェックするようにしましょう!

体重🐷

ごはんを食べなければ、当然体重が減ります。

身体の小さいうさぎさんは100g, 200gの体重減少がかなりの負担になります。

うさぎさんが、普段どのくらいの体重なのか周期的に測っておくと良いですね✨

ご飯の食べが悪くなる原因は、体調のほかに環境のストレスもありますので、一旦は様子見したとしても、体重が減り続けるようであれば病院の受診を強くオススメします。

検査をして、何も問題がなかったとしても、食欲を刺激するお薬など何らかの対応をしてくれるはずです💉

うんちの状態⚫

うんちの状態はうさぎさんのお腹がしっかり動いているかが見極められます。

量や大きさ、硬さなど、いつもどのくらいかを把握しておきましょう。

ご飯を食べない場合はうんちも作られないことになりますが、うんちが全く出てない、あるいは極端に小さい場合は心配です。
お腹のどこかで胃腸に何かが詰まっているとすれば、緊急性が高くなります。

飼育本など出よく見かける、うんちが毛で連なっているものは、病気ではありませんが注意が必要です。

毛を多く飲み込んでいるために、うんちと一緒に毛が出てきている状態ですので、換毛期などは特に主様がブラッシングでアシストしてあげましょう😊

うさぎさんの胃腸の病気は、最も多い病気のひとつです。
胃腸の病気の怖いところは、進行が速いところですので、うんちの状態も毎日欠かさず、注意してチェックしておきたいですね。

おしっこの状態🚽

おしっこのトラブルもうさぎさんは比較的多いです。
うさぎさんは、尿中にポルフィリンという物質が含まれているために、正常でも赤っぽい尿をします。

何度か本物の血尿を見たことある方は、血液が尿中に出ているかどうか判断できるかもしれませんが、なかなか区別が難しいです。

膀胱など、おしっこの通り道に関するトラブルがある場合は、血尿に伴って、少しの量を沢山したり(頻尿)、いつもと匂いが違ってきたりすることも。
頻尿の場合は、おしっこがあまり溜まっていなくてもトイレに行くので、場合によっては逆におしっこが出てない…?と感じることもあります。

女の子の場合は、子宮の出口が尿道に通じているため、血尿といっても、子宮のトラブルである可能性もあります。

避妊をしていない女の子であれば、おしっこの色に変化があった時はもちろん、定期的に検査することをオススメします。

血尿以外には、うさぎさんのおしっこにはカルシウムが出てくることがあります。
サラサラの液体ではなくて、白や黄色のザラザラした砂のようなものがおしっこに混ざってくる状態です。ドロっとしたペースト状になることもあります。

それ自体は問題ないのですが、変化があった時には、カルシウムが少し多めなんだな、という認識を持って、与えるお野菜や牧草、おやつなどのカルシウム量にいつもより慎重になりましょう。

カルシウムが多い状態が続くと、結石ができておしっこのトラブルにつながります。

わんちゃんに多くできる結石と違って、うさぎさんのカルシウムの結石は、一度できてしまうと溶けないので、作らないようにすることがとっても大切です✨

ちなみに、ご飯を食べなくてうんちをしないことはありますが、お水を飲まないからと言っておしっこをしないことはありません。
身体の中を血液がめぐる限り、おしっこは作られます。

これはうさぎさんに限ったことではありませんが、
おしっこを作る腎臓は、身体の中の老廃物、つまり身体にとって良くないものを排出する働きがありますので、おしっこが出てない状態はかなり危険です。

長く様子見をせず、病院を受診するようにしましょう。

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以上、今回は、自分の不調を必死で隠す、健気で我慢強いうさぎさんのSOS見破るために!
ということで、日常チェックのコツを書かせていただきました🐰

他にも、お鼻の状態、呼吸の状態、目やにやよだれなど、チェックするところはありますが、

最初に記載した4つは、緊急性の高い病気や、重大な病気のサインにもなるような重要なものですので、特に注意すべく、今回お話させて頂きました✨

皆様のうさぎさんは、どんな状態が健康なのか、ぜひ今日から観察を始めてみてください!

ご飯食べる様子や、おトイレの様子を注意深く観察するだけで、うさぎさんを救う事が出来るばかりでなく、
初めて知る癖や、好みなど、より一層うさぎちゃんについて詳しくなれた気がして、嬉しくなれますよ🥰

投稿に関すること以外にも、普段から感じている、小さなモヤモヤや、疑問、不安など、ございましたら、
どうぞ気軽にご質問ください🌷

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