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うさぎさんの食事

みなさんこんにちは。あくびです👩‍⚕️🐰

今日はうさぎさんの食事について簡単に話していきたいと思います。

うさぎさんのごはんの種類には大きく分けて

・牧草
・ペレット
・野菜(果物)

の三つで構成されているかと思います。

この三つの中で主食は言うまでもなく、牧草です。
牧草をたくさん与えて、ペレットを少量が望ましい、とどの病院さんでも言われるかと思います。

今日はそれぞれのごはんの特徴を簡単に記していけたらと思います。


牧草🌱

うさぎさんの主食で、「常に自由に食べられる状態にしておく」ことが望ましいと言われています。


牧草はペレットより栄養価は低いですが線維が豊富です。
栄養価が低いと聞くと、いいイメージを持たれないかもしれないですが、
うさぎさんは本来、栄養価の低いもの(粗食)を食べて、効率よく栄養を吸収するように身体ができているので、これがベストな訳ですね。

その仕組みは、お腹の中に本当にたくさんの微生物が住んでいて、これが消化を助けてくれるところにあります✨

うさぎさんの身体は、わんちゃん猫ちゃんと比べて、お腹の空間がとても広いです。
それだけ、お腹の中に大きな消化管を収めていて、腸の中で内容物を消化しては、どんどん動かしています。

この胃腸の動きが悪くなってしまうと、元々少ない栄養価のごはんから胃腸の働きに頼ってエネルギーを吸収しているため、一気に栄養が足りなくなってしまいます。

また、たくさんの微生物が住んでいるため、お腹の流れが止まると、食物の発酵が一つの箇所で異常に進んでしまい、ガスが溜まってお腹が痛くなってしまいます。

このような消化管の活動が、いわばうさぎさんの生命活動の軸となっています🐇



お腹の動きが悪くなる原因は、食欲の低下や、毛球症、異物の誤食、糖分のとりすぎなど様々ありますが、

牧草に含まれる繊維は、お腹の動きを良くしてくれるは働きがあります👩‍⚕️✨

ペレットの原材料にも牧草は含まれていますが、
これは一度粉状に細かくされた牧草が、ブロック状に成形されています。
うさぎさんのお腹の動きを良くするには、ある程度長さのある繊維が重要で、これが牧草とペレットに含まれる繊維質の違いなんです。


また、うさぎさんは、一生伸び続ける歯(常生歯)を持っています。
これらは、食べ物を咀嚼することで、歯と歯同士で摩耗し、長さを保っています。

牧草を食べるにはよく噛んで食べる必要があるため、この歯の健康にも密接に関わっているのです!


牧草は、お腹と歯の健康にダブルで重要な役割をしているため、しっかり食べましょう!と勧められるわけですね🧐💡


ペレット🐰

ペレットは総合栄養食として、様々な栄養がバランスよく配合されたものです。

先に述べたように、牧草より繊維に乏しく、栄養価が高いため、カロリーやタンパク質を豊富に含みます。

ペレットそれ自体は、栄養バランスの取れた組成になっていますので、体重維持や、ビタミン類などの栄養素を不足することなく摂取することに役立ちます

しかし、ペレットを過剰に給与した場合、カロリー過多により肥満になってしまいます

ペレットは毎回量を測ってあげることを勧められる所以は、普段の食欲をチェックすることのほか、肥満防止にも繋がる訳ですね💡

一方では、成長期のこどもうさちゃんや、何らかの原因で体重が落ちてしまって痩せている子、妊娠期/授乳期にエネルギー消費が多いお母さんうさぎの場合、
栄養価の高いペレットは強い味方です✨


このように、通常よりもエネルギーの高い消費が見込まれる場合は、ペレットの給与量を増やすことでバランスを取りましょう。

では、実際どのくらいの量が正解なの?と思うところですが、これは個体差があるので少し難しいです。

具体的にいえば、その子が牧草をどれだけ食べられるか、体重を維持できるポイントが変わってきます。

目安として、ペレットの一日の給与量は体重の1〜1.5%の量で良いという見解があります🙆‍♀️
これは、1kgのうさぎさんだと10〜15gに相当します。

しかしこれはあくまで目安であって、実際には、うさぎさん自身がどれくらい牧草を食べるかで変わってきます。

我が子の適正量を知りたい、あるいは今後ペレットを減らしていきたい、と考える場合は、
ペレットをいきなり減らすことをせず、1-2週間に、0.5〜1g単位でうさぎさんの身体にもバレないように減らしていってみましょう。

この時必ず、毎日体重を欠かさず測るようにします!
体重減っていってしまうようであれば戻し、維持できるようであれば量を減らし、を繰り返します。

このやり方で、うさぎさんが体重を維持できる、ペレットの適正量を判断してみてください✨


お野菜と果物🥦🍌

お野菜や果物は、うさぎさんの食事に必須のものではありません。
野菜からバランスの良い栄養を取ろうとすれば、かなりの種類と量のお野菜が必要になります。

繊維によるお腹と歯の健康は牧草で、
しっかりとした栄養はペレットで、
まかなえている訳ですね。

野菜、果物といえば私たちの食事でいえばビタミン等の補給源となりますが、
うさぎさんでは、盲腸便にビタミンが多く含まれている他、お腹の中に存在する微生物が多くのビタミンを作ってくれています✨

その上で、お野菜が食事に勧められる理由は、いくつかあります。

1つ目は水分の補給です。
お野菜のほとんどは、水分で構成されているため、食事をすると同時に水分をとる事ができます。

うさぎさんは、水分が十分に取れていない場合、食欲が低下する、と言われています。

人でも、ご飯によるカロリーよりも圧倒的に水分の方が重要ですよね😳

うさぎさんも同じなので、食事から多くの水分を取ってもらうことは基本的に良いことです。
ただし、特に子どもうさちゃんの場合に多いのですが、野菜を取りすぎると下痢をしてしまうことがあります。

多少柔らかくなる程度であればOKですが、成長期の子どものうちはお野菜は慎重に慣らしていきましょう。


2つ目は、嗜好性の高さです。
つまり、美味しいということです😋

牧草が白ご飯、ペレットがふりかけだとすると
毎日ふりかけごはんだけでは味気ないなぁ、、
というところの役割ですね😂


初めて食べる時は、食べ慣れたペレットよりも食い付きが悪いかもしれませんが、
お野菜や果物というのは、新鮮な無加工のものですから、うさぎさんにとっても大変美味しいわけです…

日々の食生活にバリエーションを加えるという意味合いの他、
なにかのご褒美の役割も果たしてくれますし、
体調を崩してご飯が食べられなくなった時、お野菜ならなんとか食べてくれる、、というお話も多く聞きます。

また、将来お薬を飲むことになった時に、
抱えたり、あるいはタオルにくるんだりして投薬するのは、家で王様のうさぎさんに対してはかなり至難の業…
お野菜と果物が強い味方になってくれます💪


たくさんの野菜や果物を試してみて、うさぎさんの好物を知っておくことで、
万一の事態に備えることが出来るわけですね🥺✨

大人になってから、新しい食べ物を食べることは少し難しくなってくるので、こういった野菜や果物に慣らしておくのは、できれば子どものうちにやっておきたいことです👶🏼🍼

うんちの状態を確認しながら、徐々に慣らしていきましょう✨


ただ、お野菜、果物といっても、大変種類がありますよね…?
もちろん野菜によって栄養価の偏りがあるのが事実です。

極端な例をとれば、
じゃがいもは、でんぷんが多いのでほとんどが糖質。
にんじんはカロテンを多く含んでいて、
小松菜はカルシウムを多く含むので、尿石のことを考えれば与えすぎには注意です。

果物に関しては、甘いと感じることからもちろん多く糖質(果糖)が含まれています。

糖質のとりすぎは、肥満を招く他、腸の動きが悪くなってしまう可能性があります。


偏ったご褒美のあげすぎは、結果的にうさぎさんの具合を悪くしてしまう可能性があるので、
あくまでデザート感覚で、少量を与えるのが良いでしょう🙆‍♀️


お野菜や果物の特徴については、また別の機会にまとめられたらと思います✨


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以上、今回はうさぎさんの食事について、
基本的な柱となる考え方をお話させて頂きました✨

牧草はうさぎさんの主食、常食🍚
ペレットは体重維持とバランス栄養の味方
💪
お野菜、果物はうさぎさんの最高のデザート
🍮

となる訳ですね!


牧草や、ペレット、お野菜それぞれについては、詳しくまた別の機会にお話できたらと思います☺️


段々と暑い日が増えてきましたが、牧草もりもり食べて、うさぎさんが元気に過ごしてくれるように、サポートしていきましょう🥰🐰

ご質問などありましたら、気軽にお尋ねください👩‍⚕️

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