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紅茶は健康に良い!?

 英国50万人の調査によると紅茶を2杯以上飲む人は、飲まない人に比べて死亡リスクが9−13%も下がっていたそうです。
出典:Annals of Internal Medicine
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M22-0041

これまで、緑茶を飲むことについての健康効果は多数報告されてきました。しかし、 紅茶についてはあまりデータが多くありませんでした。

今回の大規模調査によって、死亡リスクが下がる可能性が示されたので、「紅茶を飲むことは健康的な習慣」と一般的に言われることになりそうで
す。


この結果は、紅茶の他にコーヒーを飲むかどうかや、ミルクや砂糖を入れるかどうかには関係しませんでした。

調査の対象年齢は40歳から69歳までであり、子供や若い層に関しては分かりません。 カフェイン飲料でもあり、飲み過ぎには注意が必要です。

2022年10月に出版された私の本「死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方ー医者が教える『糖質依存』がなくなる本」では、「糖質に依存しない脳の作り方」として、フレーバーティーを飲むことを紹介しています。

今回ご紹介した英国50万人の研究では、一般的な紅茶の種類を飲んでいる人が大多数だったようですが、私がフレーバーティーをお勧めした理由は、甘みのある香りを感じる嗅覚が、味覚と錯覚を起こして、一時的な満足感をもたらしてくれるからです。
すぐに本当の糖質でないことに、脳は気づいてしまいますが、深呼吸をするように香りをじっくり楽しんでいるうちに、自律神経が安定します。そうすると、ストレスを打ち消すために衝動的におやつを食べるという行為を起こしにくくなるのです。

紅茶そのものの健康効果もあると思いますが、紅茶を楽しむ時間そのものがwell-beingをもたらし、心身に良い影響を与えている可能性もあるのではないでしょうか。

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