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2020年1月の記事一覧

ウエルベックの『素粒子』を読んでいる。夜勤明けに寄ったモス。二十歳位の女店員が迎えてくれる。しかしバーガーを運んできたのは厨房の六十絡みの老人だった。この時間、二人で店を回しているらしい。ここでもまた若い女性と老人の組み合わせ。「おなじみの」

今日2020年1月6日、梁川奈々美さんが18歳のお誕生日を迎えられた。おめでとうございます。めでたい愛でたい日。日常的にはなかなか開けない彼女の2冊の写真集を手にして見た。凄まじくかわいい。そんなわかっていたはずのことに、実は何もわかっていなかったかのように改めて心撃ち抜かれる。

ynmnへの愛をも初めは「家族小説」の一章に仕立てようとしていた。だがそれではもうダメなのだ。たしかにそのロマンス(小説)から抜け出すことは難しい。しかしそこにどっぷり浸かっていては自分を反復するだけだ。ロマンスと戯れながらも新しい駒=言葉を打たなければ。

伊勢鈴蘭さんの「型抜きしおり」を最初はパウンド詩集に挟んでいたが、同じ頃読んでいた複数の本へ何度か移し変えているうちに行方不明になってしまった。家の本のどこかに伊勢鈴蘭さんがいる。そのままダンボール詰めして転居すらした。伊勢鈴蘭さんが隠れている本棚。あの恋に誘うような唇の人が。

初めは姉あるいは妹。やがて妻という時期が長く続く。それが姪っ子を経て、ついに娘となり、いずれは孫などと言い出す。
いわゆるアイドル(など)に萌えながら、結局私は「家族小説」ばかりを描きたがってきた。どうしていちいち彼女たちを家族に仮託せずにはいられないのだろうか。